日暮2008

日暮雅夫『討議と承認の社会理論』(勁草書房、2008年)。

討議と承認の社会理論―ハーバーマスとホネット

討議と承認の社会理論―ハーバーマスとホネット

第3章「ハーバーマスの討議理論的転回』まで読了。
ハーバーマス理解において、ああ、なるほど、そうなんだと思うことがたくさん。いや、単に自分の勉強不足のせいと言われればそれまでだけど。
とりあえず、『討議倫理』の第5章「実践理性のプラグマティックな、倫理的な、道徳的な使用について」が、大変重要な論文であることがわかった。「本章で検討した「実践理性」論文は、ハーバーマスの「討議理論」的転回を如実に示す里程標であると言うことができよう」(65頁)。ちなみに、このタイトル表記は、邦訳のそれだけど、日暮先生が書いているように、「実践理性のプラグマティックな使用、倫理的な使用、道徳的な使用について」と、それぞれに「使用」をつけないと、意味を誤解するというか、少なくとも、意義がよくわからないような気がする(僕だけかもしれん……)。