第35回社会政治研究会(5月28日17:30-)のご案内

 第35回社会政治研究会を、以下の要領で開催します。どなたでもご参加いただけます(事前申し込みにご協力ください。遠隔の方は必須です)。

○日時 2026年5月28日(木)17:30~19:40
○会場 名古屋大学情報学部棟4階405(人文学研修室)【ハイフレックス開催】
  (アクセスマップwww.social.env.nagoya-u.ac.jp/sociology/access の「情報学部棟」北側玄関から4階に上がり、エレベーターを降りて左手へお進み下さい)

《第一報告》
石川民(名古屋大学法学研究科博士前期課程)「日伊医療制度形成の比較分析――社会保険制度の維持と国民保健サービスへの転換」

《第二報告》
山根純佳(名古屋大学環境学研究科)「フェミニズムの新自由主義批判における再生産・ケアの位置」


*前々日までに下記フォームからお申込下さい(対面参加の方も記入をお願いします)。
 https://forms.gle/FcpwidoDGgMwKPBH9
https://forms.gle/FcpwidoDGgMwKPBH9

 なお、Zoomアドレスが届かない場合は前日までに、kamimura[at]nagoya-u.jp にお問い合わせ下さい。


【運営委員】
大岡頼光(中京大学)/上村泰裕(名古屋大学)/田村哲樹(名古屋大学)/山岸敬和(南山大学)

大学院進学を考えている方へ

 この投稿は、特に「政治理論」(比較的広義)の分野で大学院進学を検討している方の参考にと思い、書いています。
 私(田村哲樹)の指導の下で研究したいという前期課程(マスター)、後期課程(ドクター)の大学院生を歓迎します。ただし、大学院入試(筆記試験・口述試験)に合格することが前提です。

1)指導できる分野・テーマ
 政治学の中の「政治理論(political theory)」分野のテーマが基本となります。ここでの「政治理論」は基本的には、田村・松元・乙部・山崎『ここから始める政治理論』(有斐閣ストゥディア、2017年)で述べられているような分野を指します。「政治哲学」「政治思想」と呼んでもよい場合もあります。また、経験的な分析のための「理論」も含みます。
 政治理論の中では特に、熟議民主主義論をはじめとした民主主義理論、政治と教育、私的領域における政治、政治理論とジェンダー、non-human/more-than-humanとの民主主義、「政治」概念の再検討、といったテーマが、私が比較的「強い」ものです。
 ただし、これら以外でも、受け入れ可能な場合があります。特に、「政治」を何らかの形で考え直すということに関心がある場合は、受け入れできる可能性があります。「自分のテーマはどうだろうか?」と思う場合は、まずはご連絡・ご相談いただければと思います(連絡先は、下記をご覧ください)。
 私自身の詳しいプロフィールは、以下をご覧ください。
https://researchmap.jp/tetsuki.tamura


2)指導中・過去に指導した大学院生の研究テーマ
 現在指導中、または、過去数年の間に指導した院生の研究テーマとしては、以下のようなものがあります(順不同)。論文等のタイトルそのままではなく、やや「ざっくり」した形で表現しています。

・経済的不平等と民主主義
・フェイクと民主主義
・構造的不正義
・「ケアされる者」の観点からのケアの倫理の再検討
・ハーバーマスとリベラル・ナショナリズムの比較
・ヘゲモニーと「節合」概念
・構築主義的代表論
・民主主義における「フィルター」の再検討
・廣松哲学の社会科学としての可能性
・環境・ノンヒューマンと民主主義理論
・「交差性(インターセクショナリティ)」への民主主義理論的対応
・「ユートピア」概念の再検討
・「マイノリティ」の政治的代表
・フェミニスト制度論
・「シティズンシップ教育」の再検討
・「政治改革」以前の政治改革論議の展開

3)研究室出身の研究者たち
 以下のような方々がいます。

・川島佑介(名城大学都市情報学部)
https://researchmap.jp/ykawashima

・西山真司(関西大学政策創造学部)
https://researchmap.jp/ns-light

・梅川佳子(中部大学経営情報学部)
https://researchmap.jp/yoshiko

・酒井大輔(学習院大学人文科学研究科アーカイブズ学専攻博士後期課程/国家公務員)
 https://researchmap.jp/dsakai

・Marcin Kaim
https://www.researchgate.net/scientific-contributions/Marcin-Kaim-2266599144

・山田祥子(日本学術振興会特別研究員(RPD)・早稲田大学)
https://researchmap.jp/shokoyamada

・左髙慎也(名古屋大学ジェンダーダイバーシティセンター特任助教)
https://researchmap.jp/shinya.sadaka

・大場優志(日本学術振興会特別研究員(PD)・大阪大学)
 https://researchmap.jp/masashioba

・孔玥(こう・ゆえ)(名古屋大学法学研究科学術研究員)
https://researchmap.jp/yue.kong

・渡辺千晴(名古屋大学法学研究科学術研究員)

https://researchmap.jp/chiharu.watanabe

4)ご相談の場合
 大学院進学では、研究テーマの適合性と共に、指導教員と「合う」かどうかも重要なポイントになります。そういうわけで、大学院進学にあたって相談したいことがあれば、ご連絡ください。
 ただし、念のために記しますと、「相談した」ことが大学院入試の合格を保証するものでは全くありません。この点にご注意くださいますようお願いします。

 ・連絡先:田村哲樹 tamura.tetsuki.w8[at]f.mail.nagoya-u.ac.jp





 

第41回東海地区政治思想研究会のご案内

 下記の要領で、第41回東海地区政治思想研究会を開催します。ご関心のある方は、どなたでもご参加いただけます。今回も、対面+遠隔のハイフレックス開催となります。特にオンラインでの参加を希望される方は、必ず事前にご連絡ください。


〇日時 2025年12月21日(日) 14時~17時15分
〇場所 名古屋大学アジア法交流館2階カンファレンスルーム(221室)(対面とZoomのハイブリッド)
〇報告 田澤晴子(岐阜大学)
「竹内好と石母田正―-歴史と民族をめぐって」
〇話題提供 加藤雅俊(立命館大学)、田村哲樹(名古屋大学)
「『思想』2025年9月号(特集:資本主義と民主主義)をめぐって」


〇終了後、懇親会を行います。

◆参加申込:参加を希望される方は、下記の事務局までお知らせください。遠隔参加予定の方には、あらためてZoomの情報をご案内します。
 ※事務局:長谷川一年(同志社大学) kazuhase617[at]yahoo.co.jp


【運営委員】大園誠(名古屋大学・同志社大学)、大竹弘二(南山大学)、田村哲樹(名古屋大学)、長谷川一年(同志社大学)

第40回東海地区政治思想研究会のご案内

以下の要領で、第40回東海地区政治思想研究会を開催します。
ご関心のある方は、どなたでも参加できます。参加される場合は、できるだけ事前にご連絡いただければと思います(連絡先下記)。とりわけ、オンライン参加希望の場合は、必ずご連絡ください。

●日時 2025年6月14日(土) 14時~17時15分
●場所 名古屋大学アジア法交流館2階カンファレンスルーム(221室)(対面とZoomのハイブリッド)
 (下記のキャンパスマップで「アジア法交流館」で検索すると、場所がわかります。)
 
名古屋大学キャンパスマップ

●報告① 大場優志(日本学術振興会PD・大阪大学)「代表論における「構造」の考慮と構築主義」
●報告② 馬渡玲欧(名古屋市立大学)「マルクーゼ「労働と遊び」論の問題圏ーー社会哲学・管理社会批判・美的次元」


※準備の都合上、参加予定の方は、下記連絡先までご連絡ください。
とりわけ、Zoomでの参加希望の方は、必ず事前にご連絡ください。
 連絡先:事務局・長谷川(kazuhase617[at]yahoo.co.jp)

報告者の一人の馬渡さんの著書。


【運営委員】大園誠(同志社大学/名古屋大学)、大竹弘二(南山大学)、田村哲樹(名古屋大学)、長谷川一年(同志社大学)

「RAMBLING MAN」と「ショーラー」

 1989~1990年に存在した吉川晃司と布袋寅泰のユニットComplexに、RAMBLING MANという歌があります。その冒頭はこんな歌詞です。

「走りださなきゃ始まらない
そんなペースじゃ意味がない
YOU'RE JUST A RAMBLING MAN
(RAMBLING MAN)
やりたいようにやれよ」
(出典:RAMBLING MANの歌詞 | COMPLEX | ORICON NEWS


 この部分の前半、通常は「走りださなきゃ始まらないぞ!」「そんなペースじゃ意味がないぞ!」という具合に、聞き手を鼓舞していると理解されているのではないか、と思うのです。実際、私自身も、何となくですが、そんな風に受け止めてきたように思います。
 ただ、他方でその後の「やりたいようにやれよ」との関係は、何となく引っかかっていたのでした。まあでも何となく、でした。
 2025年になって最近、吉川晃司と奥田民生が、Ooochie Koochieというユニットを結成しました。そのOoochie Koochieが「ショーラー」という曲を発表しました。
www.youtube.com 
 この曲は、同じ広島出身の吉川と奥田らしくというべきか、全編広島弁の歌詞、かつ、映像も広島の風景で構成されています。冒頭の八丁堀付近、サムネイルの二葉山と黄金山から見た風景、木定楽器店、吉川の出身校(私の出身校でもあります)の修道と奥田の出身校の皆実(よくバスケットの試合に行きました)など、これでもかという広島の風景が揃っています(本人たちがそこに行って撮影したものではないようですが)。
 さて、この曲を聴いていると、サビの部分が次のような歌詞になっています。

「みんなは しょうらあ きしゃっとしょうらあ
あんたは あんたのみちをえらんどってんがいちばんじゃろ」
(引用は、Ooochi Koochie 公式 You Tube サイト掲載の歌詞から
https://www.youtube.com/watch?v=DNDKKtYOx4o

 問題は、この個所の前半と後半の関係をどう理解するかです。私は逆接だと、つまり「みんなはしている(しょうらあ)けれども、あなたはあなたの道を選びなさい」という意味だと理解しました。この部分を聴いたとき、RAMBLING MANの「やりたいようにやれよ」が思い起こされ、だから、(作詞はOoochi Koochieとなっているので本当のところはわかりませんが)これは吉川晃司が言いそうな(書きそうな)ことだと思ったのです。
 そう思ってから、あらためて本記事冒頭のRAMBLING MANの歌詞を見ると、あれ、ちょっと違うんじゃないかなと思えてきました。あの箇所の前半と後半は(も)逆接になっているのではないかと。つまり、「走りださなきゃ始まらない」「そんなペースじゃ意味がない」と「みんな」は言うかもしれない。でも、あなたはただの「rambling man(さまよっている人、ぶらぶら歩いている人)」じゃないか。だったら「やりたいようにやれ」ばいい、というわけです。
 RAMBLING MANの冒頭箇所には、何となくの違和感がありました。最初に叱咤激励・鼓舞しておいて、でも「rambling man」で「やりたいようにやれよ」というのは、どうもしっくりこないなあ、という違和感です。しかし、上記のように前半と後半は逆接で結ばれているのだと理解すれば、よくわかります。どうでしょうか。
 私がこんな風に思った背景には、吉川とともに私の出身校でもある修道高校(私は高校からですが)から受け取ったメッセージがあります。このブログでは度々書いているとは思いますが、この学校は、少なくとも私が在籍していたころは(現在のことはわかりません)、例えば文化祭はクラスごとの企画がない(大学祭などと同じように、やりたい人たちだけ企画を組んでやる)、クラス対抗であるスポーツ大会(「修道杯」と呼ばれていました)も、、クラス対抗ではありますが、参加するのはそのクラスでその競技に登録した人だけでその人たちは熱心に取り組みますが、登録していない人たちは帰ってしまう、というようなスタイルでした。私は当初このスタイルに大きな違和感を感じ、それ以外のことも含めて、この学校に馴染めませんでした。
 しかし、ある時期から、「ああ、これはやりたい人はやればよい、やりたくない人はやらなければよい」ということなのだ、と理解しました。その徹底している度合いがよいと思いました。そう思うと、この学校は「よい学校」だと思えるようになりました。
 吉川晃司が1989年の「RAMBLING MAN」で「やりたいようにやれよ」と、そして2025年の「ショーラー」で「あんたは あんたのみちをえらんどってんがいちばんじゃろ」と書く時、彼もまた出身校からそういうメッセージを受け取ったのではないかと思うのです。(わかりませんが)

 
 
 

 

 

第33回社会政治研究会のご案内

下記の要領で、第33回社会政治研究会を開催します。どなたでも参加できます(下記のフォームから事前申し込みをお願いします)。

  
〇日時 2025年5月29日(木)17:30~19:40
〇会場 名古屋大学情報学部棟4階405(人文学研修室)【ハイフレックス開催】
  (www.social.env.nagoya-u.ac.jp/sociology/access の「情報学部棟」
   北側玄関から4階に上がり、エレベーターを降りて左手へお進み下さい)

《第一報告》
下村晃平(立命館大学)「ネオリベラリズム概念の系譜 1834-2022――使用法の変遷と社会政治的背景」

参考)https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b657848.html
www.shin-yo-sha.co.jp


《第二報告》
岡田勇(名古屋大学)「政党なき民主主義における政治キャリア――ペルーの事例からの予備的考察」


*前々日までに下記フォームからお申込下さい(対面参加の方も記入をお願いします)。
forms.gle


なお、前日までにZoomアドレスが届かない場合は、kamimura[at]nagoya-u.jp にお問い合わせ下さい。


【運営委員】
大岡頼光(中京大学)/上村泰裕(名古屋大学)/田村哲樹(名古屋大学)/山岸敬和(南山大学)

大学院受験を考えている方へ(2025年度版)

【以下の文章について:2021年7月にも同じような文章を掲載していましたが、それをアップデートしたものを掲載します。】

 名古屋大学大学院法学研究科の入試の募集要項は、2025年7月ごろに公表される予定です。もし私の指導の下で大学院で研究したいという方がいれば、できるだけ事前にご相談いただければと思います。もっとも、相談は必須ではありませんし、合否は入学試験の結果で決まります(相談が合格を保証するというわけではありません)。
 私の下で研究する場合の(募集要項上かつ入学後の)専攻は、「政治学」となります。これ自体は非常に広い枠組みですが、主に受け入れるのは、政治学の中の下位分野の一つとしての「政治理論」と呼ばれる分野で研究したい人が中心となります。「政治理論」がどういう分野かということについては、以下にも挙げてある田村哲樹・松元雅和・乙部延剛・山崎望『ここから始める政治理論』(有斐閣ストゥディア、2017年)の第1章などを読んでみてください。
 特に下記のような分野・テーマの方にはより適合的だと思います。ただし、これらに限られるわけではありません。また、分野的に「政治理論」とは言い難い場合でも、指導可能と判断した場合には受け入れることがあります。

・現代民主主義理論研究:熟議民主主義、闘技民主主義、ラディカル・デモクラシー論、抽選制(ロトクラシー)など
・「日常生活」、「私的領域」などの政治学的/政治理論的考察
・「政治とは何か?」に関わる問題
・政治学・政治理論分野におけるジェンダー/フェミニズム研究
・政治と教育、あるいは「教育政治学」(シティズンシップ教育、政治教育などを含む)
・福祉国家研究(ベーシック・インカムなどを含む)


 ちなみに、現在在籍中の大学院生(大学院研究生)研究テーマには、以下のようなものがあります(全てではありません。検討中のものもあります。前期課程と前期課程の両方を含みます)。

・1980年代における「政治改革」の再検討
・政治理論における文化とジェンダー
・ネオリベラリズムとフェミニズム
・ユートピア論の系譜の再検討
・エコロジカルな熟議民主主義とノンヒューマン
・責任の「社会的つながりモデル」の再検討
・公共圏・市民社会と政治的意思決定の問題
・「ケアされる者」の視点からのケアの倫理の再検討
・ネオ・マルクス主義国家論の再検討
・ハーバーマスの討議民主主義論の再検討
・政治理論と文化研究

 大学院進学後の進路には、大きく分けて、1)前期課程(マスター)修了後に研究職ではない進路(企業や行政機関など)を目指す、2)後期課程進学を目指し、その後は(基本的には)研究者を目指す、という二つがあります。
 ただし、後期課程に進学しても、必ず研究職に就けることを保証するものではありません。とりわけ任期の付いていない専任職の研究者になるには、時間がかかることが多いです。また、後期課程進学後でも、研究職以外の道に進む人もいます。とはいえ、研究職には研究職の魅力もあります。これらのことを含めて、詳しくは、ご相談いただいた時にお話しします。
 比較的最近の博士後期課程(ドクター)修了生としては、以下のような方々がいます。

山田祥子(日本学術振興会特別研究員(RPD)/早稲田大学政治経済学術院次席研究員)
左髙慎也(日本学術振興会特別研究員(PD)/お茶の水女子大学ジェンダー研究所研究協力員)
大場優志(日本学術振興会特別研究員(PD)/大阪大学大学院高等司法研究科特別研究員)


 また、大学院受験にあたっては、最低限、下記の二冊の教科書には目を通していただくことをお勧めします。
・田村哲樹・近藤康史・堀江孝司『[アカデミックナビ]政治学』勁草書房、2020年。
・田村哲樹・松元雅和・乙部延剛・山崎望『ここから始める政治理論』有斐閣ストゥディア、2017年。

 大学院に関する相談を希望される方は、下記の連絡先までお問い合わせください。[at]は、@に変換してください。
 【連絡先:田村哲樹 tamura[at]law.nagoya-u.ac.jp】