2019-01-01から1年間の記事一覧
あまりこういうことを書いてきませんでしたが(「新年の抱負」的なことは時々書いていたと思います)、今年1年を振り返ってみます。 研究面では、一番大きかったのは、まさについ最近出た、拙編『日常生活と政治――国家中心的政治像の再検討』(岩波書店、201…
以前に予告した、田村哲樹編『日常生活と政治――国家中心的政治像の再検討』(岩波書店、2019年)が、刊行されました。「政治学」にこだわりつつ(ただし、寄稿者の久保田裕之さんは社会学者ですが)、その上で様々な角度から「日常生活と政治」を検討するこ…
日本政治学会の学会誌『年報政治学』2019-II号(筑摩書房刊)に、論文「『自由民主主義を越えて』の多様性」が掲載されました。この論文では、「自由民主主義(liberal democracy)」の多義性、特に「リベラル」の部分の多義性に注目し、それぞれの「リベラ…
まもなく、私が編集の『日常生活と政治――国家中心的政治像の再検討』(岩波書店)が刊行されます。岩波書店のウェブサイトによると、12月25日の刊行予定です。少し遅めのクリスマス・ぷれぜんとにいかがでしょうか!・・・というのはともかくとして、「政治…
第22回社会政治研究会(Social Politics Forum)を開催します。○日時 2019年12月6日(金)17:30~19:40○会場 名古屋大学全学教育棟北棟(情報学部棟)4階406(多目的講義室) (※ www.i.nagoya-u.ac.jp/access左下の「情報学部・全学教育棟」北側玄関から4階…
下記の要領で、第30回東海地区政治思想研究会を開催しますので、ご案内します。 どなたでもご参加いただけます。 〇日時 2019年11月16日(土)14時~17時15分〇会場 名古屋大学アジア法交流館2階レクチャールーム3 (※いつもと会場が違いますのでご注意くだ…
シンポジウム「男女共同参画社会基本法とジェンダー平等――施行から20年を振り返る」が開催されます。どなたでもご参加いただけます(参加費無料)。事前申し込みは必要ありません。当日、直接会場にお越しください。○日時:2019年11月15日(金)13時(開場12…
最近、いくつかベーシック・インカムに関する本を目にしたので、備忘録的に、過去に私が書いたベーシック・インカムに(も)関係する論文・著作を書いておきます。しかし、気が付くと最近はこのテーマではほとんど書いていないですね…。・田村哲樹(2002)『…
最近すっかり頂いた本の紹介が滞っていますが、この間も色々と頂いております。今回は、その中でも最近頂いた一部をご紹介。 1)松尾隆佑さんから、『ポスト政治の政治理論――ステークホルダー・デモクラシーを編む』法政大学出版局、2019年、を頂きました。…
直前のご案内となりますが、下記のように、Michael Minkenberg教授(European University Viadrina in Frankfurt (Oder), 比較政治学)のセミナー「Between Populism and Fascism: the Radical Right in Europe Today」を行います。どなたでもご参加いただけ…
下記のように、2019年度中部政治学会研究会を開催します。ご関心のある方は、どなたでも参加していただけます。できれば、(懇親会の出欠を含め)事前申し込みをお願いします(連絡先(事務局):chubuseiji[at]gmail.com [at]を@に変えてください。) 〇日…
カナダ・McGill Universityから、福祉国家・社会政策研究で著名なDaniel Beland教授を招き、国際セミナー「革新的社会政策の条件」(International Seminar on the Conditions of Progressive Social Policy)を開催することになりました。名古屋(7月17日)…
下記の要領で、第29回東海地区政治思想研究会を開催します。 ご関心のある方は、どなたでもご参加いただけます。特に懇親会に参加希望の方は、下記の連絡先までご連絡ください。〇日時 2019年6月15日(土)14時〜17時15分 〇会場 名古屋大学法学研究科1階会…
お買いもの紹介も、頂きもの紹介もまた追いつかなくなりつつありますが、とりあえず最近買ったいくつかを。政治哲学へ 増補新装版: 現代フランスとの対話作者: 宇野重規出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2019/05/18メディア: 単行本この商品を含むブ…
第21回社会政治研究会を、以下のように開催します。 どなたでも参加していただけます。 〇日時:2019年5月24日(金)17:30~19:40 〇会場:名古屋大学全学教育棟北棟(情報学部棟)4階406(多目的講義室) (www.i.nagoya-u.ac.jp/access左下の「情報学部・…
「先生」というのは難しい役回りである。一方で、「教える」「指導する」ことが仕事である以上、そのことを通じて教えられる側(児童、生徒、学生)に影響を与え、できることならば覚えていてもらいたいと思う部分があるのは否めない。しかし他方で、「教え…
著者の松尾秀哉さんから頂いていた『ヨーロッパ現代史』(ちくま新書、2019年)をご紹介し損ねていたようです。松尾さん、失礼しました。一人でヨーロッパ現代史を書くという試みにあえてチャレンジされたその姿勢は、素晴らしいと思います。ヨーロッパ現代…
先日頂いた、安藤丈将『脱原発の運動史――チェルノブイリ、福島、そしてこれから』(岩波書店、2019年)を読んだ。タイトル・サブタイトルから、3.11以後の話かと思われるかもしれないが、そうではない。基本的には「『3.11以前』の脱原発運動」(ix頁)、特…
少し前の記事で、今年はメモリアルな年で、名古屋に来て30年、博士学位を取得して20年(≒大学教員として働き始めて20年)ということを書いた。「名古屋に来て」の方を、もうちょっと書いておきたい。といっても、ただの雑感・振り返りだけど。 1989年の年が…
1)著者の皆様からということで、大賀哲・仁平典宏・山本圭編著『共生社会の再構築II デモクラシーと境界線の再定位』法律文化社、2019年、を頂いておりました。どうもありがとうございます。共生社会の再構築II デモクラシーと境界線の再定位作者: 大賀哲,…
1)富永京子さんから、『みんなの「わがまま」入門』(左右社、2019年)を頂きました。どうもありがとうございます。社会運動=「わがまま」とする卓越した表現力で、主には中学・高校生を念頭に置きながら、「わがまま」=社会運動の意義と実践の仕方につ…
いくつか頂いているものがあるのですが、また後日ご紹介します。社会学史 (講談社現代新書)作者: 大澤真幸出版社/メーカー: 講談社発売日: 2019/03/19メディア: 新書この商品を含むブログを見る↑先日初めてお会いする機会があった大澤先生の社会学史本。
このたび、Andre Baechtiger, John S. Dryzek, Jane Mansbridge, and Mark E. Warren (eds.) The Oxford Handbook of Deliberative Democracy, Oxford University Press, 2018, が刊行されました。私は、Beibei TangとBaogang Heと共著で、'Deliberative Dem…
この3月で畑山敏夫先生が佐賀大学を定年退職された。フランス政治、とりわけフランスの緑の党や「国民戦線」の研究を長く行われてきた先生である。こんなところにこんなことを書かれても、先生はさぞかし迷惑に思われるかもしれないけれど、ひとことふたこ…
生澤繁樹さんからは、大著『共同体による自己形成――教育と政治のプラグマティズムへ』春風社、2019年、を頂きました。どうもありがとうございます。「教育と政治」に関心を持つ人にとっては必読ではないかと思います。共同体による自己形成――教育と政治のプ…
1)寄稿者の伊藤恭彦先生から、上村雄彦編著『グローバル・タックスの理論と実践――主権国家の限界を超えて』日本評論社、2019年、を頂きました。どうもありがとうございます。伊藤先生は、「グローバル・タックスの哲学的基礎――私たち相互の倫理的関係とグ…
インターネット関係をいくつか。ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち作者: 木澤佐登志出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2019/01/17メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る↑なか…
最近のお買いもののいくつか。ハロルド・ラスキの政治学: 公共的知識人の政治参加とリベラリズムの再定義作者: 大井赤亥出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2019/03/25メディア: 単行本この商品を含むブログを見る↑広島出身の大井さんの本が刊行。質的…
論文「『教育政治学』の射程――『政治/政治的なるもの』と『教育/教育的なるもの』との区別の導入を通じて」『法政論集』(名古屋大学)第280号、2018年12月、が刊行されました。上記論文タイトルをクリック/タップした先から、ご覧いただけます。本稿は、…
「メモリアルな」と書くと、いささか大げさに聞こえます。が、実際、この年度末は、確かに僕にとって、少なくとも二つの意味で記念すべき年度末です。 一つ目は、名古屋に来てちょうど30年が経つということです。僕は、1989年4月に名古屋大学法学部に入学す…