連帯

(これはあんまり今やっていることとは関係ないのだけど)ハーバーマスが、「正義」と「連帯」にこだわりつつ、しかし、それを討議倫理の観点からのみ指示しているのは、要するに、なじみのある生活世界の既存の連関の中でのみ「連帯」を考えてはダメだよ、という話だろう。(少なくともハーバーマスにとって)大事なのは、「連帯」は、そういったなじみのある生活世界の連関を超えて達成されるべきものなのであり、もしそれが可能だとしたら、コミュニケーションによって間主観的次元が確保されることによってなのだ、ということだろう。