音楽発表会

数日前に、長男の小学校で音楽発表会がありました。
縦割りの行事らしく、同じクラス番号の1年生から6年生までが、順番に発表します。
1年生の長男は、「おもちゃのチャチャチャ」でした。
 2年生、3年生と続き、最後は6年生。最初の曲は「翼をください」だったのですが、ピアノ担当の女の子の演奏が小6かと耳を疑うほど上手で、ほとんどピアノの演奏を聴いてしまいました。
 ところで、この「翼をください」という歌、長く歌われているわけですが、聞く人にはどういうイメージなのでしょうか。妻に聞いてみたところ、「教科書に載っていた歌」との答え。「それだけ?」「それだけ」。
 ネットで検索すると、98年ワールドカップの時の応援ソングでもあったようで。どこかの航空会社がコマーシャルで使っていたような気もします。
 が、僕にとっては、この曲は、ある悲しい映画の記憶とともにあります。その映画は、骨肉腫になった若い女性が脚の切断手術を行いながらも懸命に生きようとし、でも最後には亡くなってしまう、という映画なのでした。だから、願いごとが可能ならば翼が欲しい、なのです。
 そういうわけで、どうしてもこの歌を聴くと、悲しみの感情に囚われてしまいます。
 ところで、僕は、この映画のタイトルを、漠然と『典子は今』だと思っていたのです。でも、「翼をください」と「典子は今」で検索しても、全然ヒットしません。よく考えてみると、この「典子」さんはちゃんと生き続けているのでした。
 では、一体なんだったかというと、『翼は心につけて』(1978年)という映画だったのです。
http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cgi?ctl=each&id=18900&full=1
 タイトルがわかって、なんだかとてもすっきりした気持ちではあります。でも、この映画の紹介によると、どうやら脚ではなくて、右腕の切断だったようです。やっぱり、記憶はあまり正確ではないですね(でも、『典子は今』も見たはずですが)。