友達

数日前と今日と、長男の友達から電話がかかってきました。あいにく、どちらも、長男はいない時でした。でも、5年生になってよく遊ぶようになった某君ということはわかります。遊ぼうと誘いの電話をかけてきてくれたんだと思います。親としては、ちょっと感慨深いのです。
 長男は、3年生くらいまでは、友達と遊びに行くということがほとんどありませんでした。住んでいる団地で他の子どもたちが遊んでいても、出て行ってそこに混ざるという感じもありませんでした。妻はそれをよく心配していました。「友達と遊べないのは大丈夫だろうか?」っていうわけです。
 長男が他のことあまり積極的に遊ぼうとしていなかったのには、いくつか理由があると思います。特に小さい頃は、友人関係は親同士の関係に左右される面があります。我が家は共働きですから、どうしても、ご近所や同じクラスの他の親御さんたちと交流する機会が少なくなります。それが、友人関係の少なさに反映したのかもしれません。また、もともとの長男の性格ということもあったかもしれません。いずれにしても、確かに長男は、学校(と学童にいる間)以外の場で、友達と遊ぶということがあまりなかったのでした(これは、次男も似たようなものと言えば似たようなものなのですが)。
 上に書いたように、妻はそのことをよく心配していました。妻が心配するので、僕は、「そんなの心配ないよ。あの子はそんなにいつも一緒に友達といたいタイプじゃないんだろうし、もうちょっと大きくなったら、ある程度、遊ぶようになるでしょ。だいたい、僕もそんなに遊ぶ方じゃなかったよ」みたいなことを言っていました。とはいえ、親というのは、いつも一人でいる子どもよりも、どうしても、友達と一緒に遊ぶ子の方を安心してみてしまうもの。全く不安がなかったと言えば、ウソになるでしょう。
 でも、4年生の(後半?)ころから、長男は学校以外でも、友達と遊ぶようになってきました。だから、4年生の1月からオーストラリアに行くと決めた時は、「せっかく友達と遊ぶようになったのにねえ」という気持ちも、親の方ではあったかもしれません。それは同時に、5年の途中で戻ってきた時に、またちゃんと遊べるだろうかという、少しの不安でもあったわけです。せっかくよい調子になってきたのにねえ、というわけです。
 でも、戻ってきた長男は、前以上に友達とよく遊ぶようになったようです。土曜日など、午後ずっと公園で遊んでいるといったことは、妻から聞いていました。いまどきの子どもですから、外でもDSなどをやっているのでは・・・と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ゲームをやるのは、友達の家に行った時に限られていて(それも時間は区切っているのかな)、外にいる時は、サッカーなどを延々とやっているみたいです。
 そして、今回の電話です。ふ〜ん、あの子も友達から電話がかかってくるようになったのね、とあらためて思いました。月並みですが、子どもは、やっぱり成長していくんですね。