Sunstein 2006ほか

 Cass Sunstein, Infotopia,2006.(ペーパーバック版が2008年)とか、『ナッジ』とか、その他若干のサンスティーンのものをあちらこちら読み返しているのだけど、熟議民主主義論に関して、この人が特に2000年代に入る頃から言っていることは、熟議民主主義にとって、いかに人々が多様な異なる情報に接することが大事かという話だ。そうしないとどういうことになるかという話と、ではどうすればそれを実現できるかという話と両方。


 その上で、現在とても気になっていることは、彼が「ナッジ」を民主主義論にも適用してくるのかどうか、ということなわけです。あの概念自体は、セイラーのもので、サンスティーン自身はそれほどコミットするつもりはないんだろうかどうなんだろうか、と。単独で「ナッジ」概念を使っている論文とか、少し探した限りでは、なさそうな感じなのだけれど……。

Infotopia: How Many Minds Produce Knowledge

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Nudge: Improving Decisions About Health, Wealth, and Happiness

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Designing Democracy: What Constitutions Do

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実践 行動経済学

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インターネットは民主主義の敵か

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で、『2.0』を今頃注文中だったりするのだけど、ネットそのものが僕の関心じゃないからなあ。