Cass R. Sunstein, Republic .com 2.0, 2007.(ペーパーバックが2009年)。
初版の翻訳とも比べながら、僕にとってポイントになりそうな部分をざっと読む。
- 作者: Cass R. Sunstein
- 出版社/メーカー: Princeton Univ Pr
- 発売日: 2009/08/17
- メディア: ペーパーバック
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というか、集団分極化、カスケード、多様な情報に接することの民主主義にとっての大切さ、公共フォーラム、エンクレーブなどといったアイデア・概念は、サンスティーンがゼロ年代の様々な本で、取り扱い方の力点を変えながら、ずっと書いている(裏を返せば、同じようなことを言っている)のだなあと、あらためて実感。
だが、そういう中でも焦点は、これらのアイデア・概念が、規制の強制性との関係でどのような意味づけを与えられているかということであろう。その点からすると、Republic .com (2.0)よりも、Going to Extremesの方が、(わずかに?)明確になっているような気がするのだが。
僕としては、どうしてこれらの本で、サンスティーンが「リバタリアン・パターナリズム」や「ナッジ」について直接に言及しないのか不思議に思えるのだけど、本人的には、必然的な理由があるのだろうか。そうだとしたら、「言及するはずだ」という読みでは、ダメなのか。。