前に買っていたのを、送ってもらいました。
ぱらぱらと見た感じでは、理論的になかなか興味深い議論ではないかという気がする。
江原由美子の「
ジェンダー秩序」論を批判的に乗り越える、という感じだろうか。依拠可能な
ディスコースは複数あり得るとして、どれに依拠することになるかはマテリアルなものの配置が決める、というロジック(だとすれば、の話だが)は、あり得る。だがマテリアルなものを重視しすぎると、エージェンシーの能動性への考慮を弱めることになるだろう。マテリアルなものに(単に)「反応」するエージェンシー、となりかねないからだ。このあたりのことがどのように論じられているのかについて、じっくり読んでみたい。