お買いもの

前に買っていたのを、送ってもらいました。

なぜ女性はケア労働をするのか―性別分業の再生産を超えて

なぜ女性はケア労働をするのか―性別分業の再生産を超えて

 ぱらぱらと見た感じでは、理論的になかなか興味深い議論ではないかという気がする。江原由美子の「ジェンダー秩序」論を批判的に乗り越える、という感じだろうか。依拠可能なディスコースは複数あり得るとして、どれに依拠することになるかはマテリアルなものの配置が決める、というロジック(だとすれば、の話だが)は、あり得る。だがマテリアルなものを重視しすぎると、エージェンシーの能動性への考慮を弱めることになるだろう。マテリアルなものに(単に)「反応」するエージェンシー、となりかねないからだ。このあたりのことがどのように論じられているのかについて、じっくり読んでみたい。