Esping-Andersen 1985

初めて図書館で本を数冊借りてくる。他の人からの借り出し要求がなければ、僕の場合(たぶん、university staffに含まれている) 、26週間も借りられるらしい(ちなみに院生も同じ期間)。学部学生は、年間を通じての「honours students」は同じ期間だけど、普通の学生は4週間。
冊数は40冊まで。
日本の大学では、客員研究員の扱いはどうなっているんだったかな。

あと、本がハードカバーのものが多く、まあそれは当然といえば当然なんだけど、最近すっかり、図書館に入れる本も、ペーパーバック主体にしてしまっている我が身を反省。でも、買える冊数が全然違ってくるからなあ。それに、ハードカバーでも、装丁がいいかというと、そうでもないような気も…。

ともあれ、そのうちの一冊。今頃読んでいるのかとおしかりを受けそうな、エスピン−アンデルセン
Esping-Andersen, Politics against Markets, 1985.

Politics Against Markets: The Social Democratic Road to Power

Politics Against Markets: The Social Democratic Road to Power

22頁からの記述が面白い。「オーソドックスなシェーマは、福祉国家と善き生活は生産の社会化の後にのみもたらされ得ると前提したけれども、スウェーデンの修正主義は、政治的および社会的改良が経済的転換のための条件を徐々にもたらし得るのだと主張する。『政治的シティズンシップ』は『社会的シティズンシップ』に先行し、これらが次には、第三段階の『経済的シティズンシップ』にとって不可欠となる。」「福祉国家はそれ自体が目標なのではなく、階級権力のバランスを社会民主主義の有利になるように変えるための一つの手段なのである。」(p. 22)
そして、この本は、社会民主主義の入門書としても、とてもよいかも。