読書

時々、武川正吾『社会政策の社会学』を読んでいる。

基本的に、著者のかなり長期間にわたって書かれた論文をまとめたもので、具体的な内容は様々なのだが、日本語の「社会政策」という概念の意味を捉え直していくという、地味と言えば地味な問題意識はよく伝わるように思う。というか、僕は、恥ずかしながらこの概念史を知らなかったので(最初からsocial policyだろうという感じで)、勉強になる。


あと、こちら(Democratic Innovations)も少し読んでいる。

Democratic Innovations: Designing Institutions for Citizen Participation (Theories of Institutional Design)

Democratic Innovations: Designing Institutions for Citizen Participation (Theories of Institutional Design)

6つの指標で、実際の市民参加の制度を比較評価しようという本なのだが、その6つのうちでも、とくに、熟議性についての指標と、市民参加のコストに照らして参加制度の「効率」を評価するという指標とを設定しているところが興味深そうだ。