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『思想』第983号(3月号)、2006年。


特集「福祉社会の未来」。キタ――という感じはある。執筆者は、齋藤純一(思想の言葉)、広井良典、宮本太郎、福士正博、諸富徹、後藤玲子、田中洋子、福島智、星加良司、岩田正美、宮本みち子、水島治郎、上村泰裕の面々(疲れた)。
 宮本太郎「ポスト福祉国家のガバナンス 新しい政治対抗」は、著者の別稿「『第三の道』以降の福祉政治」山口二郎・宮本太郎・小川有美編『市民社会民主主義への挑戦』日本経済評論社、2005年、で少し出されていた福祉と結社民主主義・熟議民主主義を結びつける視点が、より押し出されているようだ。
 あと、失礼ながら今まで存じ上げていなかった福士正博「完全従事社会と参加所得:緑の社会政策に向けて」も、面白そうだ(いや、別に他の論文がそうではない、と言うわけではないので、念のため)。