シラバス

 来年度の某授業のシラバスを書きました。
 以下、その授業のことではなく、一般的に、近年シラバスについて漠然と思っていることを。
 最近は、「シラバスが大事」ということがよく言われていて、いろいろな情報をシラバスに詰め込むよう指示があったりするのですが、そのわりには字数がやけに限定されていたりして、「??」と思うことが多いのですが、僕だけでしょうか?聞いた話だと、某大学ではA4半分のスペースで書くことになっている、とか。それでは、いよいよたいした情報は載せられないと思うんですが。
 もう一つ、「シラバスどおりに授業を進めること」という要請も、年々強まってきているように思うのですが、それはそんなに重要なことなのか、よくわからないところがあります。確かに、その昔は、10のテーマを話すといっておいて、結局3つしか話さずにタームが終わった、というようなこともないわけではなかったと思います。そういう、あまりにも予定と異なる授業を戒めることは必要かもしれません。
 でも、だからといって、あまりに事前にみっちりと計画を立て、その計画通りに進めることを求めるのもどうかと思うのです。
 授業の計画って、実際には、シラバスを書く授業半年前ではなく、ある程度の部分は、直前になってから決まるのではないかと思います。その理由は、教員の怠慢によるところもあるかもしれませんが、実際に、授業をやっていくなかで、調整するべき点が多々出てくるからということもあるのではないでしょうか。
 それを、あまり「計画通り」と言われると、なんだか過度に拘束されているような気がするのです。
 最後に、学生さんって、どのくらいシラバスをきっちりと読んで授業を取ってるんでしょうねえ?とくに、教養教育といわれているような授業。