書評

 僕が某書評を書いた某学会誌が届きました。デキの方は、ちょっと・・・。まあ、その、いろいろ苦しかったです(言い訳)。
 目を引いたのは、女性政策を政策パラダイム論で説明する論文(というか、査読の結果、「研究ノート」になっていましたが)で、同じようなことを考える人がいるのだなあ、などと思っておりました。
 ただ、僕自身は、最近脱稿した論文では、「共同参画」という理念が直ちに「政策パラダイム」を形成しているとは考えていません。むしろ、「共同参画」という理念そのものが複数の解釈に開かれており、実際、政治過程においても、「共同参画」に関する複数の言説(アイデア)が優劣の違いはあれ、存在している、という風に論じています。このように複数の理念・言説の存在を認めることで、制度変化と理念・言説を組み合わせて論じることも可能になると思うからです。