- Trudie Knijn and Arnoud Smit, "Investing, Facilitating, or Individualizing the Reconciliation of Work and Family Life: Three Paradigms and Ambivalent Policies," Social Politics, 16 (4), 2009, pp. 484-518.
近年のＥＵでは、仕事と家庭の調和に関する三つの考え方／パラダイムが存在し、どれが支配的ということではないと主張する論文。三つのパラダイムとは、「社会的投資アプローチ（social investment)」「過渡的労働市場モデル（transitional labor market model)」「個人のライフコースモデル（individual life-course)」である。同誌所収のJenson論文が「社会的投資」の優位を説くのに対して、本論文は、必ずしもそうではない、と論じる。ただし、ＥＵ内各国レベルの政策では、基本的には社会的投資路線が優位であるとされる。
