昨日お買い物したこの本をぱらっと見るととても興味深いことが書いてありました。
- 作者: 岩村暢子
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2005/06/01
- メディア: 単行本
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著者が言うように、食卓を取り仕切っている厳格な父親など、今からかれこれ40年くらい前のこの時代に、既に消滅していたのです。
僕は常々、男性(夫)の帰宅時間が遅いことを、不況のせいにすることには疑問を持っておりました。不況になる前から、日本では長時間労働と家に帰ってこない男性のスタイルは存在していただろう、と。この本は、その疑問にピタリと答えてくれた(くれそうな)気がします。少なくとも1960年代から既に、日本の夫は帰りが遅かったのです。男性の労働時間が減らないのは、不況のせいだけではなく、労働観というか、仕事文化というか、熊沢誠氏のいうところの「生活態度としての能力」評価というか、そういうことが大きく影響しているのではないか、と改めて思った次第です。
「家族の絆」を本気で取戻したいのであれば、夫を家に戻すための方策を真剣に考えるべきなのです
というか、この本、最初から読んでいると、もうなんだか自分のことを指摘されているようで、ドキドキものです。まあ実際、自分は、(「娘」ではありませんが)この本で登場している親子の世代なわけですし、休日には近所のコンビニで弁当その他を買ってきてお昼にすることを楽しみにしていますし、今日の夕食もアピタで買ってきたトンカツとベトナム春巻きがメインだったし…*1。
でも、僕はそうはいっても、子どものご飯が「主食+おかず一品」だけにならないようにきをつけてますよ、ええ。自分が作るときは少なくとも数品は出します、たとえ子どもが食べなくてもorz。そこは間違いなく母親の影響だと思いますが、僕はご飯の時は数品並んでないと安心できないので、とにかく何か数品作るのです。
「数品作るなんて当たり前では?」と思う方は、ぜひ本書を読んでくださいませm(_ _)m。
*1:ちなみに、フライやてんぷらを自分で作ることもあります。極まれに、ですが。先週の金曜日も、晩御飯用にチキンフライ作っておいたし。