- 作者: 保坂渉
- 出版社/メーカー: 共同通信社
- 発売日: 2006/04/30
- メディア: 単行本
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原因解明などはあまりしないで、経過と真理をどちらかといえば坦々と描いている。「非行」に向かう時はあっという間。何が正しいのか、どうすればいいのか、ちょっと途方に暮れる一冊。
- 作者: あごら新宿
- 出版社/メーカー: BOC出版部
- 発売日: 2006/06
- メディア: 単行本
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討論の中での久場先生の次のような発言が印象的。
ただ、私はこの25年間を振り返って、自分自身のもっていた認識の甘さを痛感しています。
私は、もちろん、女性の労働市場への参加は必然と思っていました。また、その増加により、男女間での仕事と家庭責任の平等なシェアは当然に進むものとみていました。・・・共稼ぎが増えればすべて解決するんじゃないかと、私もそう思っていた時期がありました。
しかし・・・そうならなかった日本の現状を実感します。何より、日本では、どんなに多く女性が雇用されて働くようになっても、雇用の場で、あの「ケアレス・マン」〔ケアを担わない人間=男性のこと――引用者註〕の労働モデルを見直すことが、また仕事と生活の調和を可能にする新しい雇用モデルをつくろうという真剣な試みが、一度もなかったということに注目したいですね。(44−45頁)
こうした認識、つまり女性の労働参加が進んでも男女間でのケアの配分に大きな変化は生じていないという認識は、1990年代後半以降にはJ. LewisやB. Hobsonといったヨーロッパの社会政策系のフェミニストの中にも見られるようになっていて、(前にも紹介したと思うけど)その中でこういう本も出ている。
Making Men into Fathers: Men, Masculinities and the Social Politics of Fatherhood
- 作者: Barbara Hobson
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 2002/01/10
- メディア: ペーパーバック
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もっとも、同じシンポジウムでは、山田氏が次のようなことを指摘していて、これはこれでなかなか難しい問題。
・・・男女共同参画で一番変わらなかったのは〈女性は男性に養ってもらうのは当然だ〉と考える意識なんです。いろんな調査をしてみても全然換わっていないんですよ。欧米で一番変わったのはそこですが、日本の意識調査で一番変わっていないのは、結婚したら基本的に夫の収入で生活を支えるのは当然だという意識です。(38頁)
- 作者: 川原彰
- 出版社/メーカー: 有信堂高文社
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
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