ちょっとうれしかったこと

 今日、ゼミ生(4年生)と会い、少し話をしたのですが、その時のこと。その学生さんは現在、就活(しかし僕の世代には「就活」って呼び方にどうも「照れ」があるんですが)真っ最中。面接に行くと、時々、学生同士でグループディスカッションをやることがあるそうです。これは数人の面接学生グループを作り、与えられたお題について、司会者なども特に決めずに、ディスカッションする(で、面接官がそれを見て審査する)というものらしいです。
 で、その学生さんは、このグループ・ディスカッションは「なかなか楽し」く、かつ今までのところ、このディスカッションで落ちたことがないそうで、殊勝にも「それはゼミでの議論のおかげだ」と言うのです。
 いやいや、これはうれしいことです。まあ、8割方はその学生さんの実力と思いますが、それでもそのように言ってくれるのは、担当者としてはとてもうれしいことでした。僕のゼミで取り上げているテーマは、いわゆる「社会人」として直接役に立つかどうか、微妙なものが多いのです(いわゆる「社会人」には役に立たなくても、人生を送る上で役に立つはずのことはいろいろやっているつもりとはいえ)。でも、議論する・人の話を聞く・しっかりとコメントする、といったゼミならではのスキルはまさに「社会人」としても求められていることであるなあと、齋藤孝さんの本などを思い浮かべながら、あらためて思ったのでした。
 就活、よい結果が出ると良いですね。