頂きもの

 訳者の山田竜作さんから、キャロル・ペイトマン『秩序を乱す女たち?――政治理論とフェミニズム法政大学出版局、2014年、を頂いておりました。どうもありがとうございます。原著は1989年刊行ですが、フェミニスト政治理論にとって非常に重要な著作の翻訳刊行です。

秩序を乱す女たち?: 政治理論とフェミニズム (サピエンティア)

秩序を乱す女たち?: 政治理論とフェミニズム (サピエンティア)

 なお、「日本語版への序文」では、熟議民主主義、参加民主主義、ベーシック・インカムをめぐるペイトマンの近年の問題関心がよくわかります。ペイトマンのこのあたりの議論については、拙稿「男性稼ぎ手型家族を基礎とした福祉国家からどのように脱却するのか?――ベーシック・インカム、性別分業、民主主義」田村・堀江孝司編『模索する政治――代表制民主主義と福祉国家のゆくえ』ナカニシヤ出版、2011年、および、部分的には、最近刊行の『岩波講座政治哲学6 政治哲学と現代』(岩波書店、2014年)所収の拙稿「熟議と参加」でも取り上げています。ご参考までに。
模索する政治 ―代表制民主主義と福祉国家のゆくえ―

模索する政治 ―代表制民主主義と福祉国家のゆくえ―

政治哲学と現代 (岩波講座 政治哲学 第6巻)

政治哲学と現代 (岩波講座 政治哲学 第6巻)