『模索する政治』近刊予告

間もなく、田村哲樹・堀江孝司編『模索する政治――代表制民主主義と福祉国家のゆくえ』ナカニシヤ出版、5040円(税込)、が刊行されます。
【5月27日追加】6月上旬に刊行予定です。

模索する政治 ―代表制民主主義と福祉国家のゆくえ―

模索する政治 ―代表制民主主義と福祉国家のゆくえ―

値段からも想像されるように、教科書ではなく、わりとかっちりした研究書という位置づけです。
執筆者、目次等については、下記のナカニシヤ出版のサイトもご覧ください。
http://www.nakanishiya.co.jp/modules/myalbum/photo.php?lid=757


<目次>
序 章 模索する政治、政治の模索(田村哲樹

第1部 政治アクターの変容と再考――民主主義をめぐる模索1
 第1章 社会民主主義政党の模索と変容
       ――イギリス労働党の組織改革を中心に(近藤康史)
 第2章 労働者・市民・生活者
       ――政界再編期における労働組合と政党の模索(堀江孝司)
 第3章 丸山眞男における「他者感覚」と「主体像」
       ――福沢諭吉論を手がかりとして(大園誠)

第2部 福祉政治の挑戦とアクターの再考――福祉をめぐる模索1
 第4章 福祉国家再編の政治とスウェーデン社民党の対応戦略(渡辺博明)
 第5章 アメリカの福祉レジーム再編に関する一考察
       ――医療保険改革・財政改革間の相互制約(坂部真理)
 第6章 福祉国家と社会運動(田中拓道)
第3部 ナショナルなユニットの変容の中で――民主主義をめぐる模索2
 第7章 ベルギー分裂危機と合意型民主主義(松尾秀哉
 第8章 都市の近隣区から政治を模索する
       ――フランスの住区評議会制は「都市ガヴァナンス」空間を創
出するか(中田晋自)
 第9章 EUが変える政治空間
      ――「民主主義の赤字」か「民主主義の多様化」か(小川有美)
第4部 ポスト福祉国家のユニットへ?――福祉をめぐる模索2
 第10章 カナダにおける社会的シティズンシップと多様性の統合
       ――戦後の発展と九〇年代以降の模索(柳原克行)
 第11章 男性稼ぎ手型家族を基礎とした福祉国家からどのように脱却するの
     か?――ベーシック・インカム、性別分業、民主主義(田村哲樹
 第12章 福祉国家再編と領域再編の政治
       ――移民ケア労働者参入をめぐる変容(伊藤 武)
 第13章 集団主義的秩序と個人的権利
       ――EU社会政策の二つの顔とその相克(網谷龍介)