オーストラリア国立図書館

そういえばサイトにいけば検索できるよねえ、と(あまりに当然なことを)思い、National Library of Australiaのサイトで、昨日のエントリで紹介した本を検索・・・と思ったら昨夜は図書館サイトがたまたま閉鎖の日だったので、先ほどチェック。
やっぱりなかったが、本の検索はできるのだった(当然)。別の本も探してみよう。
ちなみに、ここ↓のサイト。
http://www.nla.gov.au/


そして、John Keane ed, Civil Society and the State, Verso, 1988の所蔵は確認。この論文集所収のオッフェ他の共著論文が実は結構重要だと思っているワタクシ。労働組合ワークシェアリング戦略の限界を、労働組合の戦略の観点から(も)分析しているもの。

Civil Society and the State: New European Perspectives

Civil Society and the State: New European Perspectives

しかし、「はまぞう」で、John Keane, Civil Society and the State、で検索しても、すぐ見つけられないほどたくさん他の書誌情報が出てくるというのもあれな気がする。
思い出したが、オッフェとヴィーゼンタールのTwo Logics of Collective Actionという論文は、オルソンの『集合行為論(the logic of collective action)』への批判なのだけれど、労働組合の指導部と末端とのズレと、それに対してどのような調整方法が必要なのかを考えるときに有益な気がする。
以下の本『脱組織資本主義』に所収。
Disorganized Capitalism: Contemporary Transformations of Work and Politics (Studies in Contemporary German Social Thought)

Disorganized Capitalism: Contemporary Transformations of Work and Politics (Studies in Contemporary German Social Thought)

さらに思い出すが、やはりオッフェの「多数決ルールを通じた正統化?」(だったかな)という84年くらいに出た論文は、多数決を正統に行うためのエリアとその決定に関わる資格を持ち得る人々)とのズレ(簡単に言えば、「誰が(決定の)関係者」かは特定の境界内のエリアに限定されなくなってきていて、そう簡単に決められなくなっている)というようなことを指摘していたと思う。(すみません、ちゃんと確認していないので、不確実情報)
こっちは、訳書で読めることは読める。でも、元々地味な印象の(くせに結構長い)論文なので、あまり面白くないかもしれない。。。
後期資本制社会システム―資本制的民主制の諸制度 (叢書・ウニベルシタス)

後期資本制社会システム―資本制的民主制の諸制度 (叢書・ウニベルシタス)

それはともかく、オッフェという人は「矛盾」というか、いろいろな「ズレ」を指摘してきた人なのではないだろうか、というようなことも、ふと思ったり。まあ、でもそれは批判理論的パースペクティヴの基本でもあるかな。