某ついったー上でやり取りから思いつき的に考えた、『日本版政治学ハンドブック』構想。なお思いつきレベルながら、ちょっとこっちにも書いてみる。
■コンセプト
- 政治学の各分野におけるこれまでの成果をまとめつつ、今後の動向を展望する
- できるだけ多くの分野を包括することで、「政治学」の多様性と奥行きを示す
- 欧米の動向に倣うべきところは倣いつつ、日本の特徴にも十分に配慮した内容とする
つまり、どこか特定の分野だけで作るのでもなく、欧米あるいは日本のどちらかにのみ照準するのでもない形で、構想することが大切。
■内容
○(たとえば)以下のような「分野」を設定する。なお、名称は当然暫定的(というか、このエントリ自体、暫定的もいいとこなんだけど)、かつ、並びも思いつき順であるので、念のため。(※「政治制度論」を追加しました)
- 政治理論・政治哲学(political theory and political philosophy)
- 政治思想史(history of political thoguht)
- 日本政治論(Japanese politics)
- 比較政治(comparative politics)
- 地域政治論(area studies of politics)
- 政治経済学(political economy)
- 政治制度論(political institution)
- 政治文脈分析(contextual political analysis)(←政治史含む)
- 政治行動論(political behavior)
- 政治過程・政策過程(policy process)
- 行政学(public administration)
- 公共政策論(public policy)
- 国際関係論(international relations)
- 方法論(methodology)
- 政治学のフロンティア(frontiers of political science)
contextual political analysisというのは、イマイチわかりにくいのだけれど、政治分析において、その何らかの「文脈」に注目するアプローチというくらいの意味で、「文脈」としてはいろいろなことが考えられる(はず)。Oxfordのハンドブックだと、「歴史」とか「場所」とかの他、存在論の問題も入っている。
「フロンティア」というのは、今まで(日本の)政治学で、ほとんど扱われてこなかったトピックス、アプローチ、あるいは隣接分野とのコラボなどなどをざっくばらんに取り上げる。
○それぞれの分野ごとに、4〜5つの章を配置する。そのうち一つは、それぞれの分野のoverview的なもの(あるいはOld and New的なもの)とし、それ以外の章は各分野ごとにまちまちでよい。
○これは一冊の本でやる・・・のは無理っぽいが、かといって、一つの分野ごとに一冊というのもあれなので、さてどうしたものか。
- 2〜3分野で一冊とするとか
- それぞれの分野ごとに一冊まとめるとか
後者の場合は、狙うは、20数年前の政治学叢書(@東大出版会)の後継版みたいなものになる(なってしまう)恐れ(?)もあり(いや、恐れる必要があるのかどうかという問題も)。もし一冊ごとにするならば、分野をちょっと整理統合したほうがいいかもしれない。
以上、未完のまま終わり。この次があるのかどうかは・・・不明。。。。