頂きもの

齋藤純一『政治と複数性――民主的な公共性にむけて』岩波書店。ついに刊行です。著者の齋藤純一先生から頂きました。どうもありがとうございます。

政治と複数性―民主的な公共性にむけて

政治と複数性―民主的な公共性にむけて

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 この10年ちょっとの間に発表された諸論文を中心にした論文集ですが、書き下ろしの「デモクラシーと社会統合」もあります。
 早速その部分を読んでいるところです。最後の節は、「デモクラシーによる社会統合」と銘打たれておりますよ。>某研究会関係のみなさま


 それにしても、本書所収諸論文のうち、もっとも早く発表された「民主主義と複数性」が『思想』誌に発表されたのが、1996年。当時僕はまだD1の院生で、ラディカル・デモクラシーを特集した同誌を興奮して読んだものでした。
 それから12年が経ち、同論文を発表されたころの齋藤先生あるいは杉田敦先生と同じくらい年齢になったわけです。言語化できない感慨にふけるとともに、果たして自分の書いたものが、あのころの自分と同じくらいの年齢の人たちに、あのころの自分と同じような感覚をもって読んでもらうことができているのだろうかと思うと、改めて気を引き締めねばという気になります。
 その気持ちを忘れないように。