大学に出かけた帰りに、今池のウニタ書店に。
- 作者: 日本女性学会学会誌13号編集委員会
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- 発売日: 2006/04
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それはつまり、「<わたし>に先立つ関係性」に出会うことを強制される<わたし>は全く「非主体的」であると言えるのだろうか、という疑問である。あくまで、起点が<わたし>ではなく「他者」ということなのかもしれないが、「強制」される「他者」に向き合うことの「できる」<わたし>は、それを受け止めようとする考えを持つという意味では「主体的な」<わたし>なのではないか?もちろん、ポスト構造主義的な「構成的外部」という話は、知っているつもりではあるが。ただ、これは結局「主体」の要素を何に求めるかという話で、判断力とか反省能力を持つことと、他者との関係性のなかにあることとは、必然的に相反するわけではないのかもしれない、というか、そういう風に考えてみたいとは思っている。
ともあれ、岡野さんの書くものは、いつも、いろいろと考えるツボを刺激してくれる。なかなか読むのは大変ですけどね。
あと、妙木 忍「ライフコースの多様化が生み出す女性間比較:『アグネス論争』の言説分析」も読む。アグネスの「子連れ出勤」への肯定的/否定的の異なる反応は、女性が「内面化している性役割規範」に由来する点で共通している(それゆえ、問題はつねに「女性内のあらそい」になる)という指摘は、重要な指摘だと思う。それで、問題は、「男性」も組み込んだかたちで、「子連れ出勤」が論じられるようになるには、どのような条件・仕掛けが必要か、ということかな、と。
- 作者: 河合蘭
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- 作者: 大野左紀子
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- 作者: 石田雄
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