頂きもの

この間の頂きものの一部をご紹介します。
1)著者の網谷龍介さんから『計画なき調整――戦後西ドイツ政治経済体制と経済民主化構想』(東京大学出版会、2021年)を頂きました。どうもありがとうございます。1996年の「助手論文」を内容を発展させての刊行ということです。

2)共編者の伊藤武さん・網谷龍介さんと、寄稿者の野田昌吾先生、近藤康史さん、成廣孝さん、中田瑞穂さん、千田航さんから、『ヨーロッパ・デモクラシーの論点』(ナカニシヤ出版、2021年)を頂きました。どうもありがとうございました。国ごとではなく、テーマごとに構成されたヨーロッパ政治の本です。
ヨーロッパ・デモクラシーの論点

ヨーロッパ・デモクラシーの論点

  • 発売日: 2021/03/10
  • メディア: 単行本
3)監訳者の山岡龍一先生、訳者の寺尾範野さんと森達也さんから、マイケル・フリーデン『リベラリズムとは何か』(ちくま学芸文庫、2021年)を頂きました。定評あるVery Short Introductionシリーズの一冊です。

4)著者(編者)の一人の山岡龍一先生から、松原隆一郎・山岡龍一『社会と産業の倫理』(放送大学教育振興会/NHK出版、2021年)を頂きました。どうもありがとうございます。

社会と産業の倫理 (放送大学教材)

社会と産業の倫理 (放送大学教材)

5)著者の橋本努先生から、『自由原理――来るべき福祉国家の理念』(岩波書店、2021年)を頂きました。どうもありがとうございます。
自由原理 来るべき福祉国家の理念

自由原理 来るべき福祉国家の理念

  • 作者:橋本 努
  • 発売日: 2021/02/18
  • メディア: 単行本

共編著『ハーバーマスを読む』刊行

 11月に、加藤哲理さんとの共編で『ハーバーマスを読む』(ナカニシヤ出版、2020年)を刊行しました。前半(第1部)はハーバーマスの思想における重要トピックを、後半(第2部)はハーバーマスが向き合った諸思想との関係を、それぞれ論じています。トピックも寄稿者も、「ハーバーマスならば、これ(この人)」というもの(人)から、やや意外に思われるもの(人)まで、多彩になっていると思います。目次は、下記をご覧ください。
http://www.nakanishiya.co.jp/book/b544314.html

ハーバーマスを読む

ハーバーマスを読む

  • 発売日: 2020/11/20
  • メディア: 単行本

翻訳書『正義と差異の政治』刊行

 この度、飯田文雄先生、苅田真司先生、河村真実さん、山田祥子さんとの共訳で、アイリス・マリオン・ヤング『正義と差異の政治』(法政大学出版局、2020年)を刊行しました。原著は、1989年に刊行された、Iris Marion Young, Justice and the Politics of Difference, Princeton University Press です。この本、『正義と差異の政治』は、特に1970年代以降に主流となった現代のリベラリズム・正義論が、文化やジェンダーなどの「差異」の問題の考慮において不十分であることを鋭く指摘した著作として、政治理論・政治哲学における「現代の古典」と言ってもよい地位を占める著作だと思います。翻訳プロジェクトが始まってから、かなりの時間が経ってしまいましたが、何とかこの重要な本の翻訳を刊行できたことを、喜びたいと思っています。

Justice and the Politics of Difference

Justice and the Politics of Difference

 なお、本書以外のヤングの著作の翻訳としては、『正義への責任』(岡野八代・池田直子訳)岩波書店、2014年があります。また、『正義と差異の政治』とほぼ同じ時期に刊行された、フェミニスト政治理論・政治哲学の代表的な本の翻訳として、その他に、スーザン・オーキン(山根純佳・内藤準・久保田裕之訳)『正義・ジェンダー・家族』岩波書店、2013年、キャロル・ペイトマン(山田竜作訳)『秩序を乱す女たち?――政治理論とフェミニズム』法政大学出版局、2014年、キャロル・ペイトマン(中村敏子訳)『社会契約と性契約――近代国家はいかに成立したのか』岩波書店、2017年、などがあります。(もし余裕があれば)これらと併せて読んでみると、政治理論・政治哲学の分野でフェミニズムの問題関心を扱うとはどのようなことなのかについての理解が深まると思います。
正義への責任

正義への責任

正義・ジェンダー・家族

正義・ジェンダー・家族

頂きもの

前回に続いて、頂いた本のご紹介です。

1)五野井郁夫さんから、『現代用語の基礎知識2021』(自由国民社、2020年)を頂いておりました。どうもありがとうございました。ご紹介が遅れて失礼しました。
 五野井さんは、「長期政権の実現とあっけない終焉」、「菅政権下で続くコロナ禍と安倍政治」などを執筆されています。

2)長野晃さんから、『カール・シュミットと国家学の黄昏』(風行社、2021年)を頂きました。どうもありがとうございます。ご自身の博士論文を加筆修正されたものです。
カール・シュミットと国家学の黄昏

カール・シュミットと国家学の黄昏

  • 作者:長野 晃
  • 発売日: 2021/01/23
  • メディア: 単行本

3)山岡龍一先生と岡﨑晴輝さんから、『改訂版 市民自治の知識と実践』(放送大学教育振興会、2021年)を頂きました。どうもありがとうございます。(改訂版の書誌情報は、まだ出ていないようです。)

頂きもの

 この間のいくつかの頂きものについてご紹介します。
1)井上弘貴さんから、『アメリカ保守主義の思想史』青土社、2020年、を頂いておりました。ありがとうございます。また、ご紹介が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。

アメリカ保守主義の思想史

アメリカ保守主義の思想史

2)生澤繁樹さんからは、二冊頂いています。いつもありがとうございます。まずは、日本デューイ学会編『民主主義と教育の再創造――デューイ研究の未来へ』(勁草書房、2020年)です。生澤さんは、「社会・政治哲学としての『民主主義と教育』――子どもの教育から成人のための教育へ」を寄稿されています。
民主主義と教育の再創造: デューイ研究の未来へ

民主主義と教育の再創造: デューイ研究の未来へ

  • 発売日: 2020/12/10
  • メディア: 単行本
 もう一冊は、ヘレン・M・ガンター(末松裕基・生澤繁樹・橋本憲幸訳)『教育のリーダーシップとハンナ・アーレント』(春風社、2021年)です。

3)訳者のみなさまからということで、クルト・ドゥブーフ著、臼井陽一郎監訳、小松崎利明・武田健・松尾秀哉訳『トライバル化する世界――集合的トラウマがもたらす戦争の危機』(明石書店、2020年)を頂きました。どうもありがとうございます。

4)鎮目真人先生から、『年金制度の不人気改革はなぜ実現したのか――1980~2016年改革のプロセス分析』(ミネルヴァ書房、2021年)を頂きました。どうもありがとうございます。5)共編者の一人である山田高敬先生と、寄稿者の内記香子さんから、西谷真規子・山田高敬編著『新時代のグローバル・ガバナンス論――制度・過程・行為主体』(ミネルヴァ書房、2021年)を頂きました。どうもありがとうございます。
新時代のグローバル・ガバナンス論:制度・過程・行為主体

新時代のグローバル・ガバナンス論:制度・過程・行為主体

  • 発売日: 2021/01/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
6)著者の大井赤亥さんから、『武器としての政治思想――リベラル・左派ポピュリズム・公正なグローバリズム』(青土社、2020年)を頂きました。どうもありがとうございます。政治家の道を目指される大井さんが、現在の政治についてのこれまでの論考をまとめられたものです。7)編者の高橋良輔さんと山崎望さんから、『時政学への挑戦――政治研究の時間論的転回』(ミネルヴァ書房、2021年)を頂きました。どうもありがとうございます。編者のお二人、特に高橋さんが温められてきたテーマが結実した論文集だと思います。8)寄稿者の玉手慎太郎さん、内田智さん、伊藤恭彦先生から、新村聡・田上孝一編著『平等の哲学入門』(社会評論社、2021年)を頂きました。どうもありがとうございます。玉手さんは「健康と平等――健康格差の不当さについて考える」、内田さんは「グローバリゼーションと平等――『デモス境界線』問題の批判的考察を通じて」、伊藤先生は「税と平等」の章を、それぞれ執筆されています。個人的にも今ちょっと勉強すべきテーマで、大変助かります。
平等の哲学入門

平等の哲学入門

  • 発売日: 2021/01/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

頂きもの

編者の一人の堀江孝司さんから、HORIE Takashi, TANAKA Hikaru, and TANNO Kiyoto (eds.) Amorphous Dissent: Post-Fukushima Social Movements in Japan, Trans Pacific Press, 2020, を頂いておりました。どうもありがとうございます。英語での書籍刊行、素晴らしいと思います。

頂きもの

この間に頂いたものの一部です。
1)訳者の横田正顕先生から、ファン・リンス『民主体制の崩壊――危機・崩壊・再均衡』(岩波文庫、2020年)を頂きました。どうもありがとうございます。民主化研究の古典的重要文献の新訳です。

2)著者の一人の山下順子さんから、相馬直子・山下順子『ひとりでやらない育児・介護のダブルケア』(ポプラ新書、2020年)を頂きました。どうもありがとうございます。「ダブルケア」概念を広めたお二人の、一般向けの本です。

3)梅澤佑介さんから、『市民の義務としての〈反乱〉――イギリス政治思想史におけるシティズンシップ論の系譜』(慶應義塾大学出版会、2020年)を頂いておりました。どうもありがとうございます。グリーン、ボザンケ、ホブハウス、そしてラスキへと展開します。

4)山本卓さんから、『二〇世紀転換期イギリスの福祉再編――リスペクタビリティと貧困』(法政大学出版局、2020年)を頂きました。どうもありがとうございます。この本も、シティズンシップをめぐる研究書です。5)田中拓道さんから『リベラルとは何か――17世紀の自由主義から現代日本まで』(中公新書、2020年)を頂きました。どうもありがとうございます。大変時宜に適ったテーマを、とてもコンパクトにまとめられています。6)空井護さんから、『デモクラシーの整理法』(岩波新書、2020年)を頂きました。どうもありがとうございます。このところ立て続けに刊行される民主主義本の中の重要な一冊と言えそうです。
デモクラシーの整理法 (岩波新書 新赤版 1859)

デモクラシーの整理法 (岩波新書 新赤版 1859)

  • 作者:空井 護
  • 発売日: 2020/12/21
  • メディア: 新書