シェフィールド大学からの来訪

先日、シェフィールド大学のヒューゴ・ドブソン(Hugo Dobson)さんとギャレット・ブラウン(Garett Brown)さんが、学生7人を連れて、名古屋大学を訪れ、彼らの発表を中心としたセミナーを行いました。
彼らは、シェフィールドの教育・研究プロジェクトの一環で、伊勢志摩サミットの調査のために来日したのですが、その際に学生の報告の機会を(地理的に近い)名大で持ちたいということで、この企画が実現しました。
名大側も、英語プログラムの学生、日本語プログラムの学生、学部学生から大学院生まで多くの学生さんが参加してくれて、総勢では50〜60人くらいでのセミナーになりました。同僚の武田宏子さん、三浦聡さん、また懇親会を企画してくれた大学院生のTさんには、多大なご協力をいただきました。
ヒューゴ・ドブソンさんと初めて出会ったのは、15年程前のことでした。シェフィールドのグレン・フック先生と、東大の高橋進先生が、日英の若手研究者のためのワークショップAnglo-Japanese Academyを企画され、僕がそこに参加させてもらった時でした。場所はシェフィールド、時は2001年のことです。
それから15年が経ち、今度は名古屋で彼と出会うことができました(この間、10年前にも会っていますが)。偶然ですが、その時にイギリス側のスタッフ的役回りも務められていた武田宏子さんとは同僚として、共にヒューゴさんとシェフィールドの皆さんをお迎えすることになりました。こんなことって、あるんですね。
シェフィールドのワークショップでは、他にも多くの同世代の研究者やシニアの研究者とお会いすることができました。その時の出会いが、その後の交流につながっている方々もいます。当時、ほとんど名大以外に知り合いのいなかった僕には、大変ありがたい機会でした。英語は今以上にダメダメで、当初は正直あまり気が進みませんでしたし、二人目の子どもが生まれる直前だったので、なおさら行きたくなかったのですが…。
残念ながら、この間に企画者の一人であった高橋先生は惜しくも在職中に亡くなってしまいました。先生にはあらためてお礼を申し上げなければならなかったのですが、それは適いませんでした。でも、二人の先生が作ってくださった機会は、その場限りでは終わらず、こんな形で活きています。きっと高橋先生も喜んでくださっているのではないかと、勝手に推測しています。