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• Bora Kanra, Islam, Democracy and Dialogue in Turkey: Deliberating in Divided Societies, Ashgate, 2009.

Islam, Democracy and Dialogue in Turkey: Deliberating in Divided Societies

　なぜかすごいスピードで、アマゾン・カナダから届く。何度か紹介したように、ＡＮＵのボラ・カンラ氏の博論を元にした本。その博論には、拙著『熟議の理由』でも少しだけ言及しているけれど、博論および本書は、「分断された社会」における、意思決定プロセスと区別された「社会的学習」としての熟議民主主義の重要性を、トルコにおける経験的調査を踏まえて主張するもの。たとえトルコに関心がなくても、理論的に興味深い重要な問題提起だと思う。その点では、たぶん、メインタイトルを、（サブタイトルになっている）Deliberating in Divided Societiesにした方がよかったんじゃないかなあ、とか思ってしまうけれど。

【追記】
ご本人によると、最初は、サブタイトルをメインタイトルとして提案したのだけれど、レフリーが「逆にせよ」と言ったのだそうです。