少し考えが変わってきたかな

 昨日は、日本の某新聞社の方と会いました。いえ、取材などではもちろんなく、知り合い(というか同僚)が紹介してくれたので、一度会っていろいろ話をしようというくらいの趣旨です。
 で、文字通りオーストラリアから東ティモールから日本の大学・若者事情から、いろいろなお話をしたのですが、最近の考えを「強化」(?)することにつながったような気がして、とてもよかったと感じています。
 「最近の考え」というのは、リベラルな、あるいは代議制民主主義と熟議民主主義との関係、もっと言えば、後者は前者を不可避的に前提ないし必要とするのか、という話です。最近、いろいろそういうことを考えるきっかけがあり、これまでは「代議制を前提とした熟議」というのは基本的に当然のことだろう(そうでなければ、議会を廃棄して新たな民主主義(「人民民主主義」?)の仕組みを立ち上げるのか?)、と考えていたわけです。が、もちろん先進国の現実については、そうだとしても、他の(開発途上)諸国、あるいはより理論的に考えれば、「(今の意味での)代議制を前提としない熟議というのもあり得るのでは?」ということを、わりと考えるようにもなってきています。別に、「ラディカルな」理論が直ちにエラいというわけではないのですが、かといって、妙に「現実の制度」を前提とするところから出発するのも、かえって「現実」をきちんと見ることができないことにつながるのかもしれないな、とも思います。
 この「考え」が自分の中で今後どういう風に活きてくるのかはまだはっきりしませんが、気に留めておきたいと思っています。
 ところで、昨日の最大の誤算は、食事をするつもりだったナショナル・ミュージアム内のレストランが、まさかの12時開店だった、ということでした(苦笑)。おかげで、となりの軽食ですませることになったのです。まあ、別にそれでもかまわないのですが、12時からというのはオーストラリアらしいと言うべきなのでしょうか。