阪口編2010

阪口正二郎編『自由への問い3 公共性』(岩波書店、2010年)より、冒頭の阪口正二郎・北田暁大「対論 自由が/自由を可能にする秩序」、および、中島徹福祉国家の公序――日本国憲法は「最低限度の生活」しか保障しないのか」を読む。

公共性――自由が/自由を可能にする秩序 (自由への問い 第3巻)

公共性――自由が/自由を可能にする秩序 (自由への問い 第3巻)

 阪口・北田対談では、「「失われた10年」を経て、そうした〔意味から降りる〕シニシズムの問題性が改めて鮮明になってきている」(9頁)という北田氏の発言に注目。
 中島論文では、「自律の概念の中に自律を可能にする条件を組み込むことが必要である」(185頁)に注目。この辺の話は、ヴァン・パリースの議論と同じと思う。