読書会

木曜日は、教員・院生数名でやっている「法と政治の思想」読書会の今年度第二回目。テキストはこちらでした。

他者の権利―外国人・居留民・市民

他者の権利―外国人・居留民・市民

前に一度全体をさらっと読み、一部を某拙稿で参照しましたが、今回読んでみると、なかなか明確な論理の展開であることがよくわかりました(N君の指摘どおり)。
また、「政治」理論家らしい議論の展開であることもよくわかりました。
僕にとっての一つのポイントは、「民主的反復」と討議原理・倫理との関係です。ベンハビブの議論は、かなりアゴーン的な要素の強い、熟議民主主義のよりラディカル・デモクラティックな解釈を展開していると思われます。
この読書会は、かなり「ゆるい」方針でやっているのですが、N君はかなりきちんとしたレジュメを作ってきてくれて、議論のベースとして大いに役立ちました。いや、すばらしいことです。
秋以降は、次の二つの著作を順次扱う予定としました。
福祉国家における政治理論

福祉国家における政治理論

ポスト・デモクラシー―格差拡大の政策を生む政治構造

ポスト・デモクラシー―格差拡大の政策を生む政治構造