なかなかのもの

 午後は会議と打ち合わせ。それなりに順調にきたと思っていたら、全然見通しが甘いことがわかって、少々がっかりというか、週末のことを思うと、ぐったりというか、そんな気分になって、打ち合わせが長引いてゼミも(いつも以上に)遅れて行ってしまう。
今日は、こちらの本の前半。

持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想 (ちくま新書)

持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想 (ちくま新書)

 やはり、焦点は「若者基礎年金」。賛否両論いろいろ出たし、また直接賛否に関わらなくても、なかなか鋭いコメントも出た。回を追うごとに、どんどん議論が繋がるようになってきていて、毎回毎回楽しみになってきているし、ありがたいな、とも思う。去年の4年生が抜けて、正直どうかな、と思っていたけれども、そこは、新4年生、新3年生の存在感が増してきて、不安は杞憂に終わったようだ。 
 新3年生、4年生と話すと、「去年はテキストも難しくて、よくわからなくて、発言もできなかった」と言う。前にも書いたかもしれないけれど、今年は初心にかえって、「ゼミを楽しむ。本を読むことを楽しむ。」ということを意識している。それはそれで、やっぱりよかったのかもしれない。
 何をゼミの獲得目標にするかについては、いろいろな意見があるだろう。いくら発言が出ても、それだけではやはり物足りない、という考えもあるだろう。だが、二兎を追うもの一途を得ず。僕としては、あれもこれもと欲張らず、「発言」を中心目標に据えたい。一兎を追ううちに、二兎を得てしまうことならば、ありそうに思うから。