こちらも新聞で少し言及されていたのを見て読んでみる。
- 作者: 小倉紀蔵
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/11
- メディア: 新書
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個人的にもっとも印象に残ったのは、「若者基礎年金」論との関係するが、次のような下り。
『孟子』には、「恒産なき者は恒心なし』とある。いい言葉である。憎き儒教も、たまにはいいことをいうものである。
恒産のない現代のさまよえる人間たちに、いったいいかなる理屈で『恒心を持て』というのだろうか、この既得権益者たちは。
君たち既得権益者たちは、恒産も恒心もない〈おれちん〉に説教を垂れるのではなく、まず自分たちの身から正すがよい。隗より始めよ、既得権益者たちよ。君たちに独特を唱える視角が一体あるのかね。(159頁)
ところで、最後におれちんはどうなったのだろうか??