読書

モノ・サピエンス 物質化・単一化していく人類 (光文社新書)

モノ・サピエンス 物質化・単一化していく人類 (光文社新書)

 最初のあたりを読んで、「ついに人間/動物にとどまらず、人間/モノかあ」と思いながら、あっという間に読んでしまいました。なかなか面白い本でした。専門書もこういう調子で読みたいものですが…。
 人間の「モノ化」(物質化、単一化)が進行する現代社会では、自由や多様性が尊重されながらも全体としては管理と「単一化」が進行している、というのが、基本的な著者の認識です。
 著者が「モノ化」という言葉に込めている意味の一つ「使い捨て」ということが妙に意識に残りました。著者が参照しているZ. BaumanのWasted Livesあたり、目を通す必要があるのかもしれません。
Wasted Lives: Modernity and Its Outcasts

Wasted Lives: Modernity and Its Outcasts