帰省

 というわけで、原稿を送って、帰省。実家は、数十年前に山を切り開いてできた団地の一角で、マンション・団地の立ち並ぶ殺風景といえば殺風景な風景です。でも、物心ついた時からそこで育った僕としては、山の中で空に向かってそびえたつマンションに、「サイファ」(by宮台氏)を感じてしまうところがあります。「ああ、ここが『世界』につながる入り口だなあ」と。山に囲まれてマンション・団地が機械的に並ぶ風景は、僕にとっては、殺風景で無機質で無彩色のイメージでありながら、他方で、心がざわめく空間でもあります。そういえば、悪名高い(?)つ○ばの風景も、僕にとっては、それはど違和感はありませんでしたしね。
 数日間で「サイファ」を十分に体感すれば、また「社会」に戻っていくことができそうです。