演習のテキスト

を決めねばならないのですが、これがいつもいつも困りものなのです。大学院も学部も。自分の「興味本位」というか、差し迫った必要性を最優先する(つまり、直近の論文に関係しそうな文献を読む)と、もっとも自分にとっては合理的なのです。それでいくと、今は、ぜひフェミニズムのシティズンシップ論を、労働の位置づけを中心にやりたい!!すいません、このネタに直接間接に関係する原稿の締め切りを三つ抱えているものですから、つい。
でも、自分の関心一直線でやりすぎると、院生や学生の皆さんはついてこれないです(もちろん学力が、ということではなく、テーマ的にということです)。英語論文を学部ゼミでやるわけにも、もちろんいきません。そんな軟弱なことでどうする、とご立腹の向きもあるかもしれませんが。僕は、特に学部ゼミは学生さんには、何よりも「マンガ・小説以外の本を、面白いと思って読める」ようになってほしいと願っているのです。
で、大学院ゼミは、フェミニズムのシティズンシップはちょっと脇に置いといて、政治学の方法論とアプローチにかかわる文献を読むところから始めようかと思っている次第です。 
 学部は…どうしましょうね。学部のゼミは、比較的ガンガン勉強したい人と、比較的マイペースでやりたい人がいて、ジェンダー論に関心が強い人もいれば、そうでない人もいて、思想っぽいことが好きな人もいれば、そうでないひともいる・・・てな感じなので、最後は「独断」で押し切るしかないのですね、結局。