お買いもの

最近のお買いもののいくつか。

ハロルド・ラスキの政治学: 公共的知識人の政治参加とリベラリズムの再定義

ハロルド・ラスキの政治学: 公共的知識人の政治参加とリベラリズムの再定義

↑広島出身の大井さんの本が刊行。
質的研究の考え方―研究方法論からSCATによる分析まで―

質的研究の考え方―研究方法論からSCATによる分析まで―

貿易戦争の政治経済学:資本主義を再構築する

貿易戦争の政治経済学:資本主義を再構築する

思想 2019年 04 月号 [雑誌]

思想 2019年 04 月号 [雑誌]

↑とりあえず齋藤純一先生の論文などを。
平成の終焉: 退位と天皇・皇后 (岩波新書 新赤版 1763)

平成の終焉: 退位と天皇・皇后 (岩波新書 新赤版 1763)

↑上の2冊は、特に妻が読むかなと思って。

論文「『教育政治学』の射程」の刊行

 論文「『教育政治学』の射程――『政治/政治的なるもの』と『教育/教育的なるもの』との区別の導入を通じて」『法政論集』(名古屋大学)第280号、2018年12月、が刊行されました。上記論文タイトルをクリック/タップした先から、ご覧いただけます。本稿は、日本政治学会2017年研究大会での報告ペーパーを修正したものです。
 小玉重夫先生が提唱する「教育政治学」について、それがどのくらいの研究プログラムとしての広がりを持つのかという問題を、「政治/政治的なるもの」と「教育/教育的なるもの」という区分を導入することによって探求しました。

メモリアルな年度末

 「メモリアルな」と書くと、いささか大げさに聞こえます。が、実際、この年度末は、確かに僕にとって、少なくとも二つの意味で記念すべき年度末です。
 一つ目は、名古屋に来てちょうど30年が経つということです。僕は、1989年4月に名古屋大学法学部に入学するために、名古屋にやってきました。名大は僕にとっては第二希望の大学でしたが、というか、そうであるがゆえに、合格通知が来るまでは名大に合格しても浪人するつもりでした。それが合格通知を見たとたんに「まあいいか」となって、名古屋にやってくることになりました。それから30年です。
 やってくると、名古屋にはそんなに悪いところはありませんでした(笑)。でも、もちろんその時には、その後30年間も住み続けることになるとは思っていませんでした。
 もう一つは、博士の学位を取得してからちょうど20年、ということです。僕は、1999年3月に「博士(法学)」(←実質的には「政治学」ですが)の学位を取得しました。僕が博士後期課程に進学する前後から、「課程博士論文」なる用語が唱えられ始め、「博士論文は3年程度で書くものだ」ということになりました。「書くものだ」と言われても、それまで誰もそのような形では書いていなかったのですから(僕の一つ上の先輩は3年ちょっとで書きました)、かなり途方に暮れることになりました。が、幸運にも3年間で博士論文を書き上げ、学位を取得することができました。1998年の秋の数か月の怒涛の追い込みは、今それをやれと言われてもできないでしょう。あれから20年が経ちました。
 そう、大学生になってから30年が経ち、大学院を修了してからでも20年が経ちました。1989年から99年の10年間は、高校生→大学院修了の時期で、かなり大きな変化の10年と言えます。99年から2009年の次の10年間は、それほどには大きな変化とは言えません。それでも、政治学の学界の中で、ある程度は名前を知ってもらえる程度の存在にはなれたと思います。少なくとも、学会の懇親会を楽しみに行ける程度にはなりました。
 (「メモリアル」ではありませんが)2009年以降の最後の10年間はどうでしょうか?この時期に2年間の在外研究に行くことができたことは、恐らく最も大きな出来事だったと思います。おかげで、それ以前にはほとんど英語をしゃべることもできなかった僕が、英語で授業を行い、多少は英語で発表したり文章を書いたりすることもできるようになりました。これはきっと相当に大きな変化のはずなのです。あまり実感がないのでもありますが・・・。
 こうしてみると、確かに僕はこの30年間で色々なことを経験し、大きく変わったはずなのですが、他方で、大学生だった頃が「ついこの前」であるような感覚も残っています。「30年」はかなり長い年月のはずなのに・・・。48歳という年齢が、かつて思っていたよりは「若い」ということなのか、それとも単に懐古趣味なだけなのでしょうか。
 どちらにせよ、これまでの30年を大切にしながらも、それを単に振り返るだけではなく、これからの道をさらに模索したいと思います。

頂きもの

1)寄稿者の荒見玲子さんから、伊藤正次編『多機関連携の行政学――事例研究によるアプローチ』有斐閣、2019年、を頂いていました。どうもありがとうございます。荒見さんは第8章「地域包括ケアシステムーー多層化・冗長化する多職種・多機関連携のマネジメント」を執筆されています。

多機関連携の行政学 -- 事例研究によるアプローチ

多機関連携の行政学 -- 事例研究によるアプローチ

2)編者の後房雄先生・坂本治也先生をはじめとするみなさんからということで、後房雄・坂本治也編『現代日本の市民社会――サードセクター調査による実証分析』法律文化社、2019年、を頂きました。どうもありがとうございます。経済産業研究所(RIETI)による研究の成果です。
現代日本の市民社会: サードセクター調査による実証分析

現代日本の市民社会: サードセクター調査による実証分析

3)杉本竜也さんから、論文「社会契約説とケアの倫理における人間像・市民象の比較考察――理性の絶対視・絶対化の功罪」『法学紀要』(日本大学)第60巻、2019年3月、255-287頁、を頂きました。どうもありがとうございます。


4)寄稿者の長谷川一年さんから、柳沢史明・吉澤英樹・江島泰子編著『混沌の共和国――「文明化の使命」の時代における渡世のディスクール』ナカニシヤ出版、2019年、を頂きました。どうもありがとうございます。長谷川さんは「ゴビノーとフィルマン――二つの人種理論」を寄稿されています。

混沌の共和国: 「文明化の使命」の時代における渡世のディスクール

混沌の共和国: 「文明化の使命」の時代における渡世のディスクール

頂きもの

1)執筆者の皆様から、成蹊大学法学部編『教養としての政治学入門』ちくま新書、2019年、を頂きました。どうもありがとうございます。1年生向けのオムニバス講義「政治学への案内」をもとにして、成蹊大学法学部政治学科のスタッフによって書かれたものです。

教養としての政治学入門 (ちくま新書)

教養としての政治学入門 (ちくま新書)

2)共編者の一人の土肥勲嗣さんから、平井一臣・土肥勲嗣編『つながる政治学ーー12の問いから考える』法律文化社、2019年、を頂きました。どうもありがとうございます。こちらも、入門的な政治学の講義のための教科書として書かれたものです。
つながる政治学: 12の問いから考える

つながる政治学: 12の問いから考える

  • 作者: 平井一臣,土肥勲嗣,原清一,宇野文重,池上大祐,渡邉智明,山田良介,花松泰倫,藤村一郎,篠原新,遠山?淑
  • 出版社/メーカー: 法律文化社
  • 発売日: 2019/03/04
  • メディア: 単行本
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3)執筆者の一人の田畑真一さんから、『思想』第1139号、2019年3月、を頂いておりました。この号は特集「公共 I」ということで、高校の新科目「公共」を意識した特集となっています。田畑さんは、論文「ハーバーマスにおける公共」を寄稿されています。
思想 2019年 03 月号 [雑誌]

思想 2019年 03 月号 [雑誌]

喫煙車両

 ある日の東京出張の時、新幹線の予約変更をするときにうっかりして、喫煙車両に乗ってしまいました。
 最初車内に入った時に、Nじゃない700系(座席が紺色っぽいので、JR西日本の700系B編成というやつ?)+「あ、これは以前は喫煙だった車両だな」と思いました。が、少しして振り向くと、後部に煙草を吸っている人が?!そういうわけで、「以前」じゃなくてアクチュアルな喫煙車両と判明しました。いや~、確かにウェブ予約で変更をする時に、「妙に空いているな」と思ったのですが(後述)、「喫煙」であることには気づかなかったです。うかつでした。。。
 そうではあるのですが、せっかくの現役喫煙車両に乗って思った一番大きなことは、「とても空いている!!」ということです。
 乗った「のぞみ」は、新横浜からすべての指定席は満席だったようですが、ワタクシの喫煙車両は、ざっと見たところ乗車率25%程度でしょうか。横一列5席で0~2人しか座っていませんでした。(もっとも、常にそうなのかどうかはわかりません。たまたまだったのかもしれませんので。)
 もう一つ、しばらくすると煙はそれほどでもないなとも思いました。網棚の上に数席おきくらいに空気清浄機が取り付けられているのと、上記のようにかなり空いていた+全員が吸っていたわけではない、からかもしれませんが。
 僕は、頻繁かつかなりひどく車酔いする子どもでした。今思えば、その「酔い」の原因の大きな部分は、車内にタバコの臭いが染みついていたことにあったのではないか、という気がします。でも、大人になった今では、(今では論争的なことかもしれませんが)タバコを吸うことができるスペースはあってよいと思っています。とはいえ、予約(変更)の時には気を付けなければ、と思った次第でした。

頂きもの

著者の一人である遠藤晶久さんから、遠藤晶久/ウィリー・ジョウ『イデオロギーと日本政治――世代で異なる「保守」と「革新」』新泉社、2019年、を頂きました。どうもありがとうございます。サブタイトルとオビにあるように、「保守と革新」を含めたイデオロギー認識の世代間ギャップに焦点を当てる著作です。

イデオロギーと日本政治―世代で異なる「保守」と「革新」

イデオロギーと日本政治―世代で異なる「保守」と「革新」