読書

金子勇・藤田弘夫・吉原直樹・盛山和夫・今田高俊『社会学の学び方・活かし方』勁草書房、2011年、を読了。

社会学の学び方・活かし方―団塊世代の社会理論探求史

社会学の学び方・活かし方―団塊世代の社会理論探求史

団塊世代社会学者5人が、自分の研究史を振り返った著作。語り口には、それぞれ違いがあるけれど、どなたも皆とてもエネルギッシュで意欲的である。そういう人たちが書いているのだから当然かもしれないが、でも、長年にわたって研究への強い意欲を持ち続けることは、言うは易く行うは難しだということは、10年くらいこの世界に身を置いてみれば、誰でもよくわかるはずである。
研究を意欲的に続けていくためには、一方の、新たなテーマ/トピックに果敢に取り組んでいく勇気と、他方で、自分がわからないもの/曖昧なままであるものをずっと気にかけ続ける誠実さの両方が必要なのだろうな、と漠然と思う。
ところで、これの第二弾、第三弾・・・はないのだろうか。もちろん、その場合は『政治学の学び方・活かし方』も含めて!