吉見/モーリス−スズキ 2010

吉見俊哉/テッサ・モーリス−スズキ『天皇とアメリカ』(光文社新書、2010年)。最近、ちょこちょこと読んでいたのを読了。

天皇とアメリカ (集英社新書 532C)

天皇とアメリカ (集英社新書 532C)

オビに「天皇は近代であり アメリカは宗教である」と書かれているのだけど、そういう視角から20世紀の日本を見直してみよう、という趣旨で対談が行われている。特に前半が興味深かった。自分が大学入学ごろの「初心」を貫徹していたら、こういうことに関わる研究をするようになっていただろうか(自分は昭和の政治史を勉強するつもりで大学に入ったのでした)、とか、「近代化」が新たな統制をもたらしていくプロセスをどうかんがえたらよいのかとか、ぼんやり考えたりする。