Knight and Johnson 1999

こっちのものもぱらぱら読んでいる。

  • Jack Knight and James Johnson, "Inquiry into Democracy: What Might a Pragmatist Make of Rational Choice Theories?," American Journal of Political Science, Vol. 43, No. 2, 1999, pp. 566-589.

579頁あたりの記述に少々注目。
それはともかく、この二人、J・ナイトとJ・ジョンソンという人たちのスタイルは、独特のものがあるとあらためて思う。彼らは、決して多作ではない。しかし、American Political Science Review, American Journal of Political Scieceをはじめ、有名なジャーナルに確実に論文をのっけているように見える。そして、内容は、分析的だが、いわゆる分析的な政治哲学のスタイルとも違うように思われるし、数理を駆使しそうに見せかけてそうではない。そして、プラグマティズムの視点を武器にして、しかし思想史的ではない形で、デモクラシーの重要性を弁証しようとしている。何とかそのスタイルから学びたいと思っている。


あと、長らく積読だったChristian F. Rostboll, Deliberative Freedom, 2008も読むこと。読まない間に、ペーパーバックも出ていたみたい(苦笑)。

Deliberative Freedom: Deliberative Democracy As Critical Theory

Deliberative Freedom: Deliberative Democracy As Critical Theory

といっても、狙いは主に3章"Preferences and Paternalism"。もともとPolitical Theory誌に発表されたもの。ジャーナル論文の方を読まねばと手元に置いていて、何かどっかで見た名前だなあと思って本を見たら・・・ああ、この人だったかという次第。
そして、今、コペンハーゲン大学ということで、ひょっとして3年前にANUにビジターでいなかった??とか思っている(違うかもしれない)。