昨日の研究会

何だか日記の入力欄がせまくなって書きづらいです。携帯対応?
それはともかく、昨日午前は、John Dryzek氏のCentre for deliberative democracy and Global Governanceでのプロジェクトの一環として始まったセミナーの第一回目でした。といっても、熟議民主主義研究のスタッフまたは院生が報告するもので、内容は任意です。
初回の昨日は、院生のSelenの報告で、博論の枠組を述べたのち、主に実証研究の部分の内容でした。
Selenは「差異を横断する熟議」と言ったことをテーマにしている人で、僕と関心が近く、また事例も扱いますが、基本的には理論志向なので、この間、何度か(拙いながらも)話をしたり、メールで議論したこともあります。
そういうわけで、昨日も「今日くらい頑張らねば!」と思って、真っ先に二つ質問をしました。
終了後にも、ドライゼクの議論との異同に関して、別の質問というかコメントを。
ただ、以前の彼女から少し議論の焦点がどうやら移動していることもあって、若干的外れ気味だったかもしれません。
そのあと、彼女からは、リプライを補足するメールをもらいましたが、それにはまだリプライできていません。
確かに研究上のことについては「土地勘」が働きやすく、その分英語でも理解しやすいということはあります。実際、政治学でも分野が全然違って、かつ、レジュメもスライドもなしだと、やっぱり話の筋を追うことはほとんどできません。
しかし、だからといって、意を尽くして議論ができるかというと、これはこれで別問題です。日本語ででも、注意深く言葉を選んで議論するような問題を、英語でやるのは、やっぱり難しいです。どうしても、良くも悪くもシンプルな表現になってしまいます。というか、それがギリギリです。
だから、複雑な議論を複雑に論じることは必要なのですが、同時に、「シンプルにするとすればどういう風にシンプルにするのか」についても、いつも考えておかなければならないなと思います。
このセミナーでは、いずれ僕も報告させてもらえるはずなのですが、さてさてどうなりますか。質問は、紙に書いて出してもらいたいところです(笑)。