竹田 2009; 2010

  • 竹田香織「性同一性障害者特例法をめぐる現代的状況―−政治学の視点から」『GEMCジャーナル』(東北大学グローバルCOEプログラム), no. 1, 2009.(下記からダウンロードできます)

http://www.law.tohoku.ac.jp/gcoe/ja/archive/gemc_detail.php?ID=01

  • 竹田香織「マイノリティをめぐる政治過程分析のための理論的考察」『GEMCジャーナル』(東北大学グローバルCOEプログラム), no. 3, 2010.

(下記からダウンロードできます)
http://www.law.tohoku.ac.jp/gcoe/ja/archive/gemc_detail.php?ID=03


竹田さんは、以前に東北大学で学部集中講義をやった時に、院生でありながら出席してくれた方なのですが、ウェブ上で、上記の論文を発見。
前者は、若干予備作業的な側面もあるものの、「政治学の視点から」とある通り、「政治学的な」視点とはどういうものなのかがよくわかるものとなっています。
後者は、社会学や政治理論の知見も踏まえつつ、マイノリティ政策に関する政治過程・議員行動の分析のための枠組を考えようとするもの。
政治学においては、広義のジェンダー・イシューに関する研究の広がりは、あまり芳しくなかったように思われるわけですが、僕よりも若い世代では、状況は変化しつつあるようにも思います。議員行動の研究や、政策過程や福祉国家の分析で、ジェンダーを・イシューを扱う人がある程度出てきているように思います。
こうした動向が、既存の政治学の議論状況に一石を投じつつ、しかし同時に、既存の政治学と共通のプラットフォームを踏まえた形で、ますます展開していけばと思っています。