Beland 2009

Daniel Beland 2009 "Gender, ideational Analysis, and Social Policy," Social Politics, Vol. 16, No. 4.
 まだ読んでないけど、アブストラクトによると、ideatinal analysisに、ジェンダー研究が与えるベネフィットを指摘する論文。著者によると、ジェンダー研究は、1)カテゴリー的不平等と政策アイデアとの交錯、2)アイデンティティジェンダー化された文化的想定の役割、3)福祉レジームとideationalなプロセスとの関係、に関心を持つが故に重要である。
 この著者、今までジェンダー研究でやってきたわけではないと思うけど(ちなみに新川先生と共著論文のある方ですね)、まあ来るべきものが来たというと大げさだけど、政治学でのジェンダー研究の特に理論的なレベルアップには、こういうタイプの研究も必要ではないかと思う。
 ちなみに、参考文献リストには、Beland and R. H. Cox eds., Ideas and Politics in Social Science Research, Oxford UPという本がforthcomingになっていて、これもちょっと気になる。が、まだ少なくともアマゾンではでない様子。
 同じ著者のDaniel Beland, "Ideas, Institutions, and Policy Change," Journal of European Public Policy, Vol. 16, No. 5, 2009も、あとでチェックしよう(でも、直近のこととは関係ないんだけど(^^;)。