Dryzek 2009

 うじうじ考えている合間に、進まないので、ネットを見たり、寝たり(!)してしまい、ますます進まないという、よくある悪循環に。。。
今日は買い物に行かなきゃと思っていたのだけど。まあ、明日、Kさん宅にお邪魔する前か、さらにその前か。クリスマスの時って、本当にほぼ全部店は閉まってしまうんでしたっけ??


さて、本題。

John S. Dryzek, "Rhetoric in Democracy: A Systemic Appreciation," Working Paper 2009/2, Centre for Deliberative Democracy and Global Governance, The Australian National University, 2009.

In short, the opposite of rhetoric is not deliberation. Rhetoric's opposites are Rawlsian public reason, hererthetic, and command.(p. 5)

なるほど(ここだけではわからないけど)。
小ネタを書くと、Iris YoungはInclusion and Democracyで、熟議民主主義に非常に近づいた(edge close to deliberative democracy)という、昨日、ディナーの時に聞いた話が書いてあった。


いつもはめったに読まない(こら)書評。

  • Simone Chambers, Book Review of Sharon R. Krause, Civil Passions: Moral Sentiment and Democratic Deliberation, Ethics, Vol. 119, No. 3, April 2009.

↑それなりに評価しているように見えて、結構辛辣でもある。結局、deliberationにおけるreasonって何なの、という話でもあるなあ。
そういう話は苦手なので、一生懸命話をずらそうとしているのだけど(あ、僕がねw)、それでいいものか、というか良し悪しじゃなくて、それでいけるかどうかという話だな。うん。


脱線するけど、結局、Chambersの新しい本は、まだ出ていないようだ。その代り(?)、POlitical Theory誌に、ウェブ上にドラフトが載っていたペーパーが発表されたけど(といっても、前の2月の話ですが)。

  • Lauren K. Hall, Book Review of Sharon R. Krause, Civil Passions, POlitics and the Life Sciences, Vol. 28, No. 1, March 2009.

アリストテレスとかスミスとか扱っていないのはいかがなものかという、日本のエラい先生のような(失礼)指摘はともかくとして(本人も、such omissions aside, the real weak points of the book are...とか書いているし)、クラウスが感情の限界と前提とされている正義の希求との間で引き裂かれているのでは、という指摘は、ちょっとヒントになるかな。