ちょっと落ち着いてきた

キャンベラに来てから一週間経過して、さすがに少し落ち着いたというか慣れてきました。
とりあず、自宅が研究室のある建物から徒歩30分くらいのところなのですが、よく言えばsuburb風悪く言えば閑散としたところで(写真をアップするべきでしょうね)、ちょっと暗くなるととても怖かったのですが、それに慣れました。
閑散としたところで暮らしたら研究がはかどるだろうという願望/幻想を持っていたので、願ったりかなったりなのですが、しかし、いざ異国で一人でそういうところに住むと、ちょっと不安なのですね。
さらに、家が二階建て。長屋風につながっているとはいえ、生まれてこの方基本的にアパート・マンションでしか過ごしたことのない僕にとっては、これがまた不安のもとなのでした。
だって、一階なんて侵入しようと思ったら簡単ですよね?
と思ったら、何だか夜も眠れないくらい。
きっと家族と一緒だったら、ここで住むのはとても楽しいと思います。
でも、そういう状況に少し慣れました。

自然たっぷりのせいか、家の近くも大学も鳥がたくさんいます。オウム(大きなインコ)の仲間が何種類かいるようで、突然、赤や青や緑の「インコ」が飛んでいるので、びっくりします(鳥かごに入れるには大きい)。
冬はそれなりに寒くはなるはずなのですが(今も最低気温は5度以下になる)、でも、大丈夫なんですね。そういや東京でも、野生インコが増殖中なんでしたっけ?

また、家具つきの家なのですが、台所回りが微妙に勝手が違ってやりにくかったのでした。まず、包丁(ナイフ)が切れない(苦笑)。これは、ナイフ・シャープナー(研ぎ器ですね)を買ったら、結構改善しました。最初は、「こんなんじゃ料理できない」とめげていたので、よかったです。でも、包丁の形はやっぱりちょっと日本と違っていて、使いにくいのですよね。
 次に、まな板。たぶんこれがまな板だと思うのですが、ガラスでできているのです。だから、切るたびにガシャンガシャンいって、不安です(苦笑)。そのうち割れないんでしょうか。
 さらに、コンロ。なんとなく火力が弱いのです。なかなかフライパンは温まらないし、炒め物とかも火力不足で苦戦します。それで思ったのですが、強い火力でさっと炒めるというのは、中華を中心にアジア方面の発想で、欧米的には、あんまりそういうことを考えないのかもしれませんね。あと、もっとオーブンを使った料理をするんだろうな、とか思います。キッシュとかそういうやつですね。
 そして、備え付けの鍋。家族用の家のはずなのに、なぜかとても小さいものが二つ。でも、これはそのうち買いましょう。

 家については、照明の暗さも気になります。台所とミニ書斎スペースだけは、日本並みに明るい照明なのですが、それ以外の場所は、やたらと暗い。照明の大きさ自体も、小さいのです。これじゃ居間で本も読めないよ…という感じなので、いつも居間とつながった台所の電気もつけています。
 でも、これも発想の違いなんでしょうね。ホテルとかでいつも照明がくらいのも、欧米風なんだろうかと思った次第です。

 あともう一つ(しつこい)、家電もまあ機能的にはいいんですが、音がうるさいですね。洗濯機とかレンジとか、今の日本の基準からするとやたらにゴンゴンガンガンいう感じです。
 もっとも、安物だからかもしれません。でも、音が出ないように、というのは日本ではとっても気にするところですよね。日本メーカーのものでも、日本で使うよりうるさいので、発想が違うのでしょうね。

終わりにしようと思いましたが、最後に、店が少ないです。
イメージとしては、一つの町に小さなスーパーが一つだけ、という感じです。
コンビニももちろんありません(シドニーには、セブンイレブンがありましたね)。
それぞれの町のどこかに、スーパーやその他の店が数件固まったエリアがあって、日常の買い物はみんなそこでやる、という感じです。
幸い土日も開いているようなのですが、24時間営業のコンビニがそこら中にある日本との違いを痛感しますねえ。
そして、そのスーパーでは、クロワッサンとかちょっとした菓子パン風のものは売っていますが、サンドイッチとか出来合いの弁当みたいなものは全然売っていないので、小腹がすいたときに店に行ってすぐ食べれる物を買って…というわけにはいきません。
まあ、基本的に、サンドイッチとかは、その専門の店で直接注文して買わないといけないんですよね。これは、別にオーストラリアだけではないわけですが。
ぱっと手にとってレジに出してお金払って終わり・・・というわけにはいかないのが、「日本感覚」からすると面倒なところです。
もちろん飲み物も上記に同じくなので、自販機の缶コーヒーに骨の髄まで慣れ親しんでいたw僕にとっては、これも「試練」ではあります。
しかも、店で注文するときに、メニューでは値段がよくわからない時もあるんですよね。
ただ、幸いなことにオーストラリアの人は概してとても親切で、たどたどしいしゃべりでも、ちゃんと注文を聞いてくれますし、たいてい笑顔です。そういう意味では、僕のような人間でも安心です。イギリスだったらこうはいかないかもしれませんね(偏見)。


と、どうでもいいことばかりですが、ひとまずこれにて。