宮台氏

昨日の研究会のゲスト・スピーカーは宮台真司氏。
僕にとっては、直接お話しを聞くのは、98年の6月以来ということで、大変楽しみでした。
あいさつで「実は98年の6月の名古屋大学での講演でサインを・・・」と言ったら、なんと、「覚えていますよ。背が高い人でしたね」とのご返事。
いやまさかね・・・と思いつつ、とりあえず、ありがたいことでした。


お話は、『日本の難点』に書かれたこと、その背景のことなどが中心でした。
「世界」→民主主義へのルートはあり得るのでしょうかという、僕にとっては結構重要な質問をしてみました。お答は、現時点では、一般的に定式化するのは難しいが、個別にはあり得る。そのことを、ある映画のストーリから読み取ることができる(大意)というようなお答えでした。
今回あらためて思ったのは(というか、この前の某学会での質問の時にあらためて思ったわけですが)、宮台さんという人は、等価性機能主義の発想がとても強いということです。このことが、社会の統合を可能にするためのラディカルな提案/切り口につながっているのでしょう。


研究会終了後、『サイファ覚醒せよ!』(元の版)と『14歳からの社会学』の二冊にサインを頂きましたw。

14歳からの社会学 ―これからの社会を生きる君に

14歳からの社会学 ―これからの社会を生きる君に

この二冊は連続的な関係にあると思っています。つまり、前者で提起された議論が8年を経て、後者のかたちで(若者向けの教科書として、ですが)まとめられた、という意味で。前にも書いたかもしれませんが、『サイファ』を読んでなんらか感銘を受けた人は、『14歳からの』のような本を待ち望んでいたと思います。少なくとも、僕はそうでした。だから、サインを頂くのであれば、どうしてもこの二冊まとめてでなければならなかったのです(大げさですか)。


というわけで、僕にとってはとても貴重な数時間だったのでした。