『思想地図』vol. 2の座談会「ソシオフィジクスは可能か」を読んでみた。
NHKブックス別巻 思想地図 vol.2 特集・ジェネレーション
- 作者: 東浩紀,北田暁大
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2008/12/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「ベキ乗分布」が話題になっているけれど、むしろポイントは「創発」とか「生成」ということにあるのだろう。。西田さんや濱田さんは、自分たちの議論は単なる「設計主義」ではないと言っている。それはつまり、二つの変数間の関係は、厳密な意味での因果関係としては理解できない、ということだ。
意味がどうなるのかという話は、僕の趣味で言うと、「ベキ乗分布」なり「創発」なりがある程度客観的に存在するということが「正しい」として、比較的個人発でもやろうと思えばアーキテクチャを提供できそうな(ということが本当かどうか自信がないけど)ウェブ上と異なって、現実社会の制度設計や問題解決では、その「正しさ」をどう伝えるか(意味づけるのか)ということも重要な要素となるだろう、という話だと思う。つまり、あるアイデアの「正しさ(正当性)」と「正統性」と両方重要、ということだ。
あんまりうまくかみ合ってないかな。
そのうち自分の研究にも関わってきそうな気もするけど(というか、そうしなければいけないような気もするけど)、(自分の)道なお険し、かな。