読書

ハーバーマス『他者の受容』法政大学出版局、2004年。

他者の受容―多文化社会の政治理論に関する研究 (叢書・ウニベルシタス)

他者の受容―多文化社会の政治理論に関する研究 (叢書・ウニベルシタス)

ときどき、80年代までのハーバーマス福祉国家批判だったが、90年代には新自由主義の影響増大などをみて、福祉国家擁護(?)的な議論が増えた、といったような評価があるように思う。が、この本の関係箇所を読む限りでは、特に大きく評価が変わったようには思えないのだけど、どうだろう。
つまり、一貫して福祉国家パターナリズム的性格については批判しているように見える。