読書

依然として読み終わらないけれど、面白い。

不可能性の時代 (岩波新書)

不可能性の時代 (岩波新書)

終わりの感覚が終わったときに、何が困るのか?偶有性への思い(他でもよかったのではないか、他でもありえたのではないか)がいつまでも解消されず、現実を「必然(これしかないこと)」として引き受けることができなくなるのだ。〈改行〉こうした傾向に抗して、「終わり」を徴づける感覚を取り戻そうとすれば、どうなるのか?第三者の審級が磨耗していく(相対化されていく)傾向に対抗して、あえて第三者の審級を再構築しようとすれば、どのようなことがなされるだろうか?「終わり」ということを真に徹底したものにすること、要するに、全的な破局をもたらすこと、これが解答である。(211頁)


こちら↓は、対談の部分を中心に。

NHKブックス別巻 思想地図 vol.1 特集・日本

NHKブックス別巻 思想地図 vol.1 特集・日本

評価は…難しいなあ。東さんの言いたいことはよくわかるのだけれど、それを言ったら現代国家のdemocraticという側面は関係なくなるなあ、という気が。