自主ゼミ

 自主読書ゼミに備えて、この本を読んでおります。

人権の政治学

人権の政治学

 編者のエイミー・ガットマンの次のような叙述は、熟議民主主義論者としての面目躍如といったところでしょうか。

しかしイグナティエフが認めているように、実際には、他者に危害を加えないというのはどのような意味かという点については、私たちの間で意見は一致していない。それゆえ、人権に関する道理をつくした合意に近づこうとすれば、熟議することがそのための方法――おたがいへの尊敬に満ちた方法――となるのである。熟議する人びとがたとえ合意に達することができないとしても、彼らは熟議するというまさにその努力をつうじて、最低限度おたがいに尊敬しあっていることを身をもって示しているのである。(29-30頁)

 しかし、最大の問題は、今ごろこのあたりを読んでいるということでして・・・。