2019年度中部政治学会研究会のご案内

 下記のように、2019年度中部政治学会研究会を開催します。ご関心のある方は、どなたでも参加していただけます。できれば、(懇親会の出欠を含め)事前申し込みをお願いします(連絡先(事務局):chubuseiji[at]gmail.com [at]を@に変えてください。)


〇日時:2019年7月20日(土) 14:00~17:00

〇場所:名古屋大学アジア法交流館2階レクチャールーム3
 http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
 (リンク先キャンパスマップのC5-3の建物です)

〇報告
1)大倉沙江(三重大学)「現代日本の市民社会におけるジェンダー・バイアス」

2)後房雄(愛知大学)「『現代日本の市民社会』をめぐって」


※参加費:無料
※終了後、懇親会あり。

Daniel Beland教授セミナー

カナダ・McGill Universityから、福祉国家・社会政策研究で著名なDaniel Beland教授を招き、国際セミナー「革新的社会政策の条件」(International Seminar on the Conditions of Progressive Social Policy)を開催することになりました。名古屋(7月17日)と東京(7月27日)です。


〇日時:2019年7月17日(水)17:00~19:00

〇会場:名古屋大学全学教育棟北棟(情報学部棟)4階406(多目的講義室)

〇報告者:Daniel Beland(カナダ・マギル大学教授、名古屋大学環境学研究科客員教員)
Building Progressive Social Policies Today: Lessons from the United States and Canada

The talk will compare and contrast social policy experiments in these two countries during the Obama (2009-2017) and Trudeau (2015- ) eras and draw lessons about the conditions under which progressive social policies remain possible today.

〇ベランド先生の紹介:

https://www.youtube.com/watch?v=vqLjjZdEcgg
https://www.danielbeland.org


※飛び入り参加も歓迎いたしますが、準備の都合上、事前に上村(kamimura[at]nagoya-u.jp)まで御一報いただければ幸いです。なお、終了後の懇親会もぜひ御予定下さい。

【東京開催:第112回SPSN研究会】
〇日時:2019年7月27日(土)13:00~17:00

〇会場:津田塾大学千駄ヶ谷キャンパス3階 SA313号室
http://cps.tsuda.ac.jp/access.html

【第1報告】
Building Progressive Social Policies Today: Lessons from the United States and Canada

The talk will compare and contrast social policy experiments in these two countries during the Obama (2009-2017) and Trudeau (2015- ) eras and draw lessons about the conditions under which progressive social policies remain possible today.

〇報告者:Daniel Beland(カナダ・マギル大学)
〇討論者:上村泰裕(名古屋大学)

【第2報告】
The People Falling through the Safety Net: From the Experience of Japan's Welfare State Since the 2000s

〇報告者:猪飼周平(一橋大学)
〇討論者:Daniel Beland(カナダ・マギル大学)

第29回東海地区政治思想研究会のご案内

下記の要領で、第29回東海地区政治思想研究会を開催します。
ご関心のある方は、どなたでもご参加いただけます。特に懇親会に参加希望の方は、下記の連絡先までご連絡ください。

〇日時 2019年6月15日(土)14時〜17時15分
〇会場 名古屋大学法学研究科1階会議室(212室)
〇報告
1)今野元(愛知県立大学)
 「明治大正期のドイツ政治論――『吉野作造と上杉愼吉』を巡って」

2)村田 陽(同志社大学)
 「多数者の専制と反対勢力――J. S. ミルのデモクラシー論」

※終了後、懇親会を行います。
〇連絡先:長谷川一年(同志社大学)kazuhase617[at]yahoo.co.jp


【運営委員(50音順)】大園誠(名古屋大学)、大竹弘二(南山大学)、田村哲樹(名古屋大学)、長谷川一年(同志社大学)

お買いもの

お買いもの紹介も、頂きもの紹介もまた追いつかなくなりつつありますが、とりあえず最近買ったいくつかを。

政治哲学へ 増補新装版: 現代フランスとの対話

政治哲学へ 増補新装版: 現代フランスとの対話

↑増補新装版が刊行。宇野さんは「政治哲学」だが、僕はやっぱり「政治理論」。
マキァヴェッリ: 『君主論』をよむ (岩波新書 新赤版 1779)

マキァヴェッリ: 『君主論』をよむ (岩波新書 新赤版 1779)

↑鹿子生さんのマキャヴェッリ新書。
監視文化の誕生 ―社会に監視される時代から、ひとびとが進んで監視する時代へ―

監視文化の誕生 ―社会に監視される時代から、ひとびとが進んで監視する時代へ―

ゲーム理論入門の入門 (岩波新書 新赤版 1775)

ゲーム理論入門の入門 (岩波新書 新赤版 1775)

変貌する恋愛と結婚―データで読む平成 (成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書)

変貌する恋愛と結婚―データで読む平成 (成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書)

Authority and the Globalisation of Inclusion and Exclusion (Global Law Series) (English Edition)

Authority and the Globalisation of Inclusion and Exclusion (Global Law Series) (English Edition)

第21回社会政治研究会のご案内

第21回社会政治研究会を、以下のように開催します。
どなたでも参加していただけます。


〇日時:2019年5月24日(金)17:30~19:40
〇会場:名古屋大学全学教育棟北棟(情報学部棟)4階406(多目的講義室)
 (www.i.nagoya-u.ac.jp/access左下の「情報学部・全学教育棟」北側玄関から4階に上がり、エレベーターを降りて左手へお進み下さい)

《第一報告》
野口侑太郎(名古屋大学)「1980年代における自民党の「政治改革」論議」(仮)

《第二報告》
富永京子(立命館大学)「「社会運動らしさ」を作り出す社会運動――活動従事者の日常に注目して」


※飛び入り参加も歓迎いたしますが、準備の都合上、事前に上村(kamimura[at]nagoya-u.jp)まで御一報いただければ幸いです。
なお、終了後の懇親会もぜひ御予定下さい。


報告者の一人の富永京子さんの近著(4月刊行)です。

みんなの「わがまま」入門

みんなの「わがまま」入門


【運営委員】大岡頼光(中京大学)/上村泰裕(名古屋大学)/田村哲樹(名古屋大学)/山岸敬和(南山大学)

先生の名前

 「先生」というのは難しい役回りである。一方で、「教える」「指導する」ことが仕事である以上、そのことを通じて教えられる側(児童、生徒、学生)に影響を与え、できることならば覚えていてもらいたいと思う部分があるのは否めない。しかし他方で、「教える」「指導する」ことが仕事であるからこそ、そのことが持つ影響の大きさにも敏感になる。「教える」ことは、従わせることと紙一重の部分があるからだ。そうだとすれば、教えた人のことなど、忘れてもらった方がよいのかもしれない。
 先日あるドラマの中で、保育士役の人が、「あなたは、保育園(か幼稚園)の時の先生の名前を憶えていますか?(憶えていないでしょう?)」と問うシーンがあった。保育園(や幼稚園)の先生とはその程度のものなのだと、やや自虐的に述べるシーンだった。
 それで、僕は覚えているだろうかと振り返った。保育園については、少なくとも年長の時のクラスの先生の名前は憶えている。なぜ憶えているのかは、わからない。その先生を特段に慕っていたというほどのことではなかったとは思う。でも、僕はなかなか「難しい」園児だったはずなので、何かとその先生は気を遣っていたかもしれない。それで、僕の方も覚えているのかもしれない。
 小学校に入ると、学童保育に入った。これは地域によって違いがあるようだが、広島市では、学童は小学校の中に設置されていた。その学童の先生(正確には「指導員」だっただろうか)の名前も、(多分)憶えている。
 正直なところ、僕は学童にはそれほど馴染まなかったようだ。最初の頃、ドッチボールのルールが全くわからなくて、ものすごくつらかったことをよく覚えている。保育園では、円の中と外に分かれて、外からボールを転がして中の人に当てる「ころがしドッチボール」(と言っていたと思う)しか、やったことがなくて、普通のドッチボールが全くわからず、馴染めなかったのだ。それだけでなく、もともと小学校区から離れた場所にある保育園に通っていて、つまりは学区内=小学校にほとんど知り合いがいなかったことも関係していたのかもしれないが、学童で楽しく過ごす、というところには至らなかったようだ。だから、2年生の終わりまで在籍できる学童を、1年生の終わりでやめたらしい(これは親に聞いた)。道理で、2年生の時に学童に行かずに、クラスの子どもたちと遊んだ記憶が残っているわけだ。
 それでも、その学童の指導員の先生達に、悪い印象があるわけではない。二人いらっしゃったが、どちらの先生もとても優しかった。先生たちの名前を憶えているのも、そのせいだろうか。
 学童に子どもで誰がいたのかは、ほとんど覚えていない。でも、一人だけ、一つ上の学年のある児童(僕にとっては「先輩」にあたる)の名前は、よく憶えている。その人は、学童にあまり馴染んでいなかった僕と、よく遊んでくれたのだ。ドッチボールは最初はわからなかったけれど、ボールで遊ぶのは好きだったので、一緒にドッチボール用のボールでキャッチボール的なことをしていた風景をよく覚えている。小学校1年生の僕にとっては、スポーツができてリーダーシップがあって優しい、ちょっと憧れの「お兄ちゃん」だったのだと思う。
 2年生で僕が学童をやめたタイミングで、その「お兄ちゃん」も3年生になるから学童は終わったはずだ。その後、同じ小学校にまだいたのかどうかは、全くわからない。かなり大規模な小学校だったし、そうでなくても学年が違うとそんなものかもしれない。引っ越し・転校が多い地区だったので、転校していったのかもしれない。僕は4年生から、児童数増大で分離開校した小学校に通うようになったので、ますますわからない(中学校は、また同じところになるのだけど)。
 お世話になったすべての人の名前を憶えているとは言えない。でも、意外に(?)憶えているものなのかもしれない。たとえ、再会することはなくても。

頂きもの

 著者の松尾秀哉さんから頂いていた『ヨーロッパ現代史』(ちくま新書、2019年)をご紹介し損ねていたようです。松尾さん、失礼しました。一人でヨーロッパ現代史を書くという試みにあえてチャレンジされたその姿勢は、素晴らしいと思います。

ヨーロッパ現代史 (ちくま新書)

ヨーロッパ現代史 (ちくま新書)